さんきゅう倉田です。
東京大学3年になりました。夏休みは英語を勉強するために、ハーバード大のオンライン講座を受けていて、すでに修了・合格しました。
少し前まで自分がハーバードに関わることがあると思っていなかったので、感無量です。
個人が抱える怒りの多くは、すべて期待を裏切られたときに発生する。
期待が裏切られたとき、人はストレスを増幅させ、それは次第に怒りに変わります。
この怒りを生まないためにはどうすればいいか。それが「期待をしないこと」なのです。
一方で、もう少し簡便に怒りを防止する方法がある。
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▶東大生が考えた「超カンタン!怒りを生まないコツ」は
超カンタン!ぼくなりの「怒りを生まないコツ」
世の中にはアンガーマネジメントという役に立つのか立たないのか分からない技術がある。そもそもそれが必要なくらい怒るのは精神的修行が足りてないんじゃないかと思うが、一部の人々は活用しているようだ。
アンガーマネジメントに関する本が売れるのは、社会人、とくに中間管理職以上の立場の人間に需要があるからではないだろうか。ときに部下を持つ人間は過剰なストレスに晒される。しかし、うっかり怒鳴って仕舞えば“パワハラ”として認定され、更迭されるかもしれない。だから、怒りを抑えるためにアンガーマネジメントを学習する。
それがどの程度効果があるのか分からないが、そのような技術より、温厚な同僚にその秘訣を聞く方がよいのではないだろうか。
例えば、ぼくはマネージャーがミスをしても怒らない。
▶他人を責めると自分も責められる
バラシになった現場に行かされて時間を無駄にしても、「そういうこともありますよね。大丈夫ですよ。」と言っている。ミスは誰にでもあって構造的に減らせない場合もある。優しくすることで相手がより強く反省し、そのミスに報いてくれるかもしれない。
それに相手を責めなければ、自分がミスをしたときに許してもらえる。他人を責めることは、不要なリスクを生み出す装置なのだ。
そして、ミスに対して怒りを生まないためには相手を自分より上位に置くとよい。部下が遅刻すると腹が立つけれど部長が遅刻した場合は腹が立たないことがないだろうか。他人が嘘をついていたら腹が立つが、好きな俳優が嘘をついていても悲しいだけで腹は立たないのではないだろうか。
常に相手を自分より上位に置いて敬意の対象とすれば怒りが消える。
アンガーマネジメントの前に、相手を自分より上位の存在とみなして怒りを回避してほしい。
▶しかし「怒らない技術」より重要なことがある
良好なコミュニケーションには「怒る技術」も必要?
怒らない技術や考え方より、むしろ瞬間的に怒る技術の方が重要である。世の中には他人にほとんど敬意を払えない不届者が一定数存在し、コミュニケーションの中で礼節を欠いた態度を示してくる。
平たく言えば「舐めている」のだが、こういった手合いは放置すると増長する。だから、アンガーマネジメントよりも、怒りを明確にしてよくない態度であることを伝えた方が良い。
アメリカのビジネスマンは、仕事中に激昂することがあるという。ただ感情に支配されているのではなく、戦術的に怒っている節がある。時折怒ることで良好な人間関係を築くのである。
ぼく自身、高校生の頃に担任の先生を下の名前で呼び、あろうことか名前を連呼していたら、胸元を掴まれて激昂された。そのとき自分が悪いことをしていたと気づき、それ以来、先生に対して敬意を払うようになった経験がある。
怒りは時として過ちを気付かせる効果があるのだ。
真のアンガーマネジメントとは、必要な時に怒ることなのである。
■編集部より
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