学研エデュケーショナルは、全国の子育て世代を対象に「子育て世代の夏の教育事情に関する調査」を実施し、その結果を2025年6月25日に発表した。調査によれば、共働き家庭や核家族化が進む中、子供の夏休みの過ごし方や学習方法について悩みを抱える保護者は81%にのぼることが明らかになった。 調査結果によると、保護者の悩みの中でもっとも多かったのは「夏のあいだは学習習慣が乱れてしまう」(41.1%)というものであった。特に小学3年生の保護者が「悩み事がとてもある」と回答した割合が25.6%ともっとも高かった。夏休み中の子供たちの過ごし方としては、「毎日自由に過ごさせている」(24.0%)が最多であり、学習習慣の維持が難しい状況がうかがえる。 また、夏休みの宿題に関しては、「読書感想文」(26.7%)がもっとも頭を悩ませる課題としてあげられ、ついで「自由研究」(18.9%)が続いた。保護者の多くは、子供が自分で宿題をこなすことを期待しつつも、計画的に進めることが難しいと感じている。 さらに、保護者が子供に夏の間に挑戦してほしいこととしては、「苦手な教科の克服」(55.9%)や「体験学習」(44.9%)、「本をたくさん読む」(42.7%)があげられた。これらの活動を通じて、保護者は子供に自己肯定感や主体性を育んでほしいと考えている。 今回の調査結果から、保護者は子供の学習に対して積極的に取り組んでほしいと考えているが、実際には学習習慣の維持や宿題の計画的な実施に課題があることが浮き彫りになった。学習計画のサポートや読書週間を促す仕組みが求められていると言える。 調査は、4月17日から5月2日にかけて、全国の小学生の子供をもつ保護者937名を対象にインターネットで実施された。