人事院は2025年6月9日、2026年度春の国家公務員総合職試験(大卒程度試験)より「教養区分」を設置することを発表した。これまでより半年早く、19歳(大学2年生)春から「教養区分」を受験でき、春と秋をあわせると大学4年生までの間に最大6回受験可能となる。 総合職試験「教養区分」とは、専攻分野に限定されず、多様な視点をもつ学生や外国の大学の卒業者など、多様で有為な人材の確保に資するよう、企画立案に係る基礎的な能力の検証を重視した試験区分。 2012年度試験において新設され、初年度1,134人だった申込者数は、現在4,734人まで増加している。また、総合職試験(大卒程度試験)からの採用者全体に占める同区分からの採用者の割合は、約3割となっている。 申込者数が増加傾向にあり、同区分試験からの各府省への採用者の割合も年々高まってきていることから、今回、2026年度より現在の秋に加え、春も含む年2回実施することが決定した。 これにより、19歳の春(大学2年生になる春)から「教養区分」を受験できるようになり、春と秋をあわせると大学4年生までの間に、これまでより2回多く最大6回受験可能となる。 なお、総合職試験(大卒程度試験)「教養区分」の採用候補者名簿の有効期間は、従来の「6年6か月」から「7年」に延長(2026年度試験の合格者から適用)。最終合格発表後、採用試験が最大7年間免除される。 試験の詳細は、人事院のWebサイト「国家公務員試験採用情報NAVI」に掲載されている。