日本人の留学先、アメリカは大幅減…1位は? | NewsCafe

日本人の留学先、アメリカは大幅減…1位は?

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 海外留学協議会(JAOS)は、2025年4月にJAOS会員である留学事業者39社を対象に実施した「海外留学協議会(JAOS)による日本人留学生数調査」の結果を発表した。調査によると、2024年の日本人留学生数は前年から4,246人増の7万253人で、コロナ前の2019年の数字の90%まで回復したことがわかった。

 調査結果によれば、日本人の留学先としてもっとも人気が高かったのはオーストラリアで、前年1位だったアメリカを抜いて1位となった。オーストラリアへの留学生数は前年から約4,300人増加し、アメリカは約2,000人減少して2位に後退した。3位はカナダ、4位はイギリスで、カナダは前年より少し減少したが、イギリスは約1,300人増加した。

 今回初めて調査が行われた中高校や地方自治体が主催する海外教育旅行では、参加者が全体の22%にあたる1万5,345人に達した。文部科学省が国内教育機関のグローバル化を促進していることや、国や地方自治体からの助成金の増加が背景にあると考えられる。留学先としてはオーストラリアが1位、アメリカが2位、ニュージーランドが3位、カナダが4位、イギリスが5位となっている。アジアのシンガポール、フィリピン、マレーシアも人気が高まっている。

 海外大学への進学を目指す日本人の数は前年比114%の838人で、1位はアメリカ(全体の35.4%)、2位はオーストラリア(29.8%)、3位はマレーシア(15%)、4位はイギリス(5.8%)、5位は台湾(4.9%)となっている。アメリカの大学進学者数は減少したが、オーストラリアやアジアのマレーシア、台湾が注目されている。円安による留学費用の高騰がアジアへの留学シフトを促していると考えられる。

 この調査は、2024年1月から12月の期間にわたり、JAOS加盟の留学事業者39団体を対象に行われた。JAOSは1991年に設立され、留学事業の健全な発展と国内の留学啓蒙を目的として活動している。現在、60以上の団体が加盟しており、オーストラリア大使館マーケティング事務所やブリティッシュ・カウンシルなどの公的機関も会員となっている。
《風巻塔子》

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