こんにちは、ライターの岡本ハナです。
私の長女は、ADHDと強迫性障害を併せ持つ、いわゆる発達障害児ちゃん。
この連載を通じて長女の発達障害を前向きに捉え、その個性を肯定的に発信してきました。しかし最近、「あなたの子どもは発達障害です」と告げられた時の気持ちを改めて思い返し、
「健常児にこしたことがない」なんて思うようになったのです。
なぜそのように思うようになったのか?
今回は、長女ではなく、次女についてお話をしたいと思います。
新学期がもたらした変化
4月、新学期が始まりました。新しい環境に順応することが難しいのは当然ですが、今まで元気に登校していた次女が突然、学校へ行き渋るようになったのです。
小学校1年生の頃は、毎朝笑顔で登校していた次女。しかし進級した途端、担任の先生から「朝の会や授業中に涙を流している」との連絡が入るようになりました。先生は懸命に理由を探ってくれましたが、「お姉ちゃんが怖い」「ママがいい」など、理由は曖昧なものでした。
実は、保育園の頃から遠足の昼食を見てママを思い出し、泣いてしまうことがありました。その頃は「まだ小さいから」と思っていましたが、小学生になっても変わらないことに不安な気持ちがよぎりました。
とはいえ、私は「しばらくすれば慣れるだろう」と楽観的に構え、その日を機に毎朝次女の学校に付き添う日々が始まったのです。
付き添い登校の長期化
「2〜3日付き添えば終わるだろう」
そう考えていたのですが、1週間、10日、そして1ヵ月が経過しても状況は変わらず。むしろ悪化しているようになったのです。毎朝付き添っているのに、教室前では泣き、まるで泣いてから登室することが「儀式」のようになってしまったのです。
この状況を母に相談したところ、驚くべき言葉が返ってきました。
「もしかして、次女ちゃんも発達障害なんじゃない?」
衝撃的でしたが、不思議と納得する自分もいました。だって、新しい環境に対応しにくいという点では長女も一緒だったからです。
本編では、突然学校へ行けなくなった次女を支える中で、「もしかして、この子も発達障害なのかもしれない」と感じた出来事をお届けしました。
▶▶ 「診断されたらどうしよう」不安を抱える私が、今できるたったひとつのこと
では、すぐに答えを出せないからこそ見えてきた“今の支え方”と、自分自身の不安との向き合い方についてお話しします。