日本科学未来館(略称:未来館)は、地球の姿を映し出すシンボル展示「ジオ・コスモス」や地球に関するデータに自由にアクセスできる常設展示「ジオ・スコープ」を、いつでも、どこからでもオンラインで体験できるWebサイト「ジオ・オンライン」を2025年5月21日に一般公開した。「ジオ・スコープ」には「探究モード」を追加し、中学・高等学校の探究学習で活用することができる。 「ジオ・オンライン」では、「ジオ・コスモス オンライン」「ジオ・スコープ オンライン」「ジオ・スコープ 探究モード」の3つのコンテンツが提供されている。「ジオ・コスモス オンライン」では、未来館にある実際の「ジオ・コスモス」と同様に、地球の上空を流れる雲の動きを気象衛星の観測データをもとに映し出す。過去7日間のデータを、拡大や縮小、回転させるなど自由に楽しむことができる。 「ジオ・スコープ オンライン」は、2025年4月23日にリニューアルした常設展示「ジオ・スコープ」をまるごと体験できる。気候変動や地球環境の未来予測、世界の電力消費量など、20種類の地球に関するデータにアクセス可能だ。 「ジオ・スコープ 探究モード」は、中学校や高等学校の「探究学習」に活用できるモードである。ジオ・スコープに搭載されている20種類のデータを専用のワークシートに沿ってじっくり見ていくことで、探究学習の最初のステップである「課題の設定」につなげることができる。 文部科学省 初等中等教育局 主任視学官の田村学氏は、「ジオ・スコープ探究モード」は、地球規模のデータに出会い、ワクワク、夢中になるところから始まる。きっと子供たちの主体性を引き出してくれるだろうと述べている。また、國學院大學 人間開発学部 准教授の三田大樹氏は、ジオ・スコープ探究モードは、子供たちの好奇心を刺激する最新の科学データの宝庫であり、先生方にとっても探究的な学びを核とした授業づくりの際の有効なツールとなるとコメントしている。