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東京こどもすくすく住宅、対象を戸建住宅にも拡大

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東京こどもすくすく住宅 戸建住宅に関する認定制度
  • 東京こどもすくすく住宅 戸建住宅に関する認定制度
  • 東京こどもすくすく住宅 戸建住宅の補助制度
 東京都は2025年5月16日、「東京こどもすくすく住宅認定制度」の対象を新たに戸建住宅にも拡大すると発表した。従来は集合住宅を対象としていたが、制度の対象を広げることで、住まいにおける子育て環境の向上に取り組んでいくとしている。

 「東京こどもすくすく住宅認定制度」は、居住者の安全性や家事のしやすさなどに配慮された住宅で、かつ、子育てを支援する施設やサービスの提供など、子育てしやすい環境づくりのための取組みを行っている優良な住宅を東京都が認定する制度。認定には東京都が定める安全性の基準を満たすことが求められ、認定を受けると整備費の一部等に補助金の活用が可能となるほか、東京都のWebサイト上で認定物件がPRされるといったメリットがある。

 今回、従来の集合住宅に加え、新たに戸建住宅にも認定制度が拡大された。戸建住宅の認定基準は、集合住宅と同様に認定基準の適合度合に応じて3段階の認定モデルを設定。補助額の高い順に、アドバンスト「安全で快適な子育てのための工夫がもっとも充実したモデル」、セレクト「事業者の取組姿勢や立地の特性などを踏まえた柔軟性の高いモデル」、セーフティ「子供の安全性の向上に特化したモデル」で構成される。加えて、屋内階段の転落防止対策や防犯対策といった戸建住宅の特徴を踏まえた取組みが基準に追加された。

 補助の対象も集合住宅と同様、新築型と既存住宅の改修型のどちらも該当。補助率は新築型・改修型いずれも賃貸か分譲かで異なり、補助限度額も設定されている。たとえば、補助対象事業費の補助限度額がもっとも高い改修型の賃貸物件の場合(1戸あたり)、アドバンストモデルが260万円、セレクトモデルが130万円、セーフティモデルが65万円。そのほか、子育て交流促進施設には1棟ごとに500万円、戸建住宅の改修型の場合は耐震改修工事費の2/3(補助限度額1戸あたり200万円)などが用意されている。

 認定物件には「東京こどもすくすく住宅」の認定マークを付けることができ、購入・建設を検討する世帯にとっての信頼性や安心感を高める効果も期待されている。認定制度の詳細や申請手続きについては、東京都住宅政策本部のWebサイトで確認できる。
《畑山望》

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