2025年4月23日は「子ども読書の日」。光村図書出版の調査によると、小・中学生の好きな本のジャンルは1位「物語(小説)」、2位「事典・図鑑」、3位「科学・テクノロジー」で、約3人に1人が1か月に3冊以上の本を読んでいることがわかった。 この調査は、全国の小・中学生を対象にした子供の「好き」に関するアンケートで、第4回は子供読書の日にちなみ、「本と読書」をテーマに子供たちの読書傾向や好みを分析した。調査期間は2025年1月8日から1月9日で、児童・生徒本人に聞き取り、保護者が回答する形式で500名(小学生335名、中学生165名)から回答を得た。 調査結果によると、子供たちが好きな本のジャンルは、全体で1位が「物語(小説)」、2位が「事典・図鑑」、3位が「科学・テクノロジー」となった。小学生では「事典・図鑑」が1位で、「物語(小説)」が2位、中学生では「物語(小説)」が1位で、「スポーツ」が2位という結果が出た。 読書量については、全体の62.2%が月に1冊以上の本を読んでいると回答し、3冊以上読む子供は30.2%にのぼった。小学生の11.9%が月に7冊以上の本を読む一方で、中学生ではその割合が5.5%にとどまり、小学生の半数程度であることがわかった。 読みたい本の入手方法については、「書店(実店舗がある書店)で買う」が55.4%、「図書館(学校図書館を含む)で借りる」が53.0%と、どちらも半数以上の支持を集めた。小学生は「図書館で借りる」が1位、中学生は「書店で買う」が1位となり、年齢による違いが見られた。 普段いちばんよく利用する入手場所としては、全体で「実店舗がある書店」が48.6%で1位、「学校図書館」が25.2%で2位、「地域の図書館」が14.4%で3位となった。小・中学生ともに1位と2位は同じだが、3位は小学生が「地域の図書館」、中学生が「オンライン書店」と異なる結果となった。 紙の書籍と電子書籍の好みに関しては、「紙の書籍が好き」と回答した子供が約6割(59.0%)を占め、「電子書籍が好き」は1割超(12.8%)にとどまった。また、「電子書籍を読んだことがない」と回答した子供が約3割(28.2%)存在することも明らかになった。 光村図書出版は、1949年に創立され、小・中・高等学校用の検定教科書や一般書籍、教育書の編集・発行を行っている。今回の調査結果は、子供たちの読書傾向を理解するための貴重なデータとなり、今後の教育や出版活動に生かされることが期待される。