2025年3月12日(水)、令和7年度(2025年度)兵庫県公立高等学校入学者選抜の学力検査が実施された。2025年3月5日に発表された全日制の志願状況は、定員2万1,252人に対し、志願者数は2万1,596人で、志願倍率は1.02倍となった。 リセマムでは、開成教育グループの協力を得て、「国語」の講評を掲載する。このほかの教科(全5教科)についても、同様に掲載する。兵庫県<国語>講評(開成教育グループ 提供)<総論>大問1 資料読み取り問題 やや易大問2 漢文 標準大問3 古文 標準大問4 文学的文章 易大問5 説明的文章 やや難 大問数と問題構成は例年通りであった。解答形式はほとんどが記号選択式であり、記述式の出題はなかった。 大問1は、校内発表会準備のための生徒たちの会話内容を資料から読み取る問題であった。資料を丁寧に読み取ることで容易に解答できる問題が多かった。 大問2は、漢文の解説文の空欄を埋める形式の問題であった。返り点を打つ問題や表現技法(対句)を答える問題など、基本的な内容であった。漢文そのものはやや難しかったが、解説文が解答のヒントになっているため、慌てず丁寧に取り組むことが大切であった。 大問3は、仮名遣いや主語の識別など、基本的な問題が多かった。古文の内容は、武士(棟梁)の気構えをテーマにしており、やや理解しにくいものであったが、選択肢そのものが内容理解の手がかりとなっていた。 大問4は、中学生と幼稚園の先生や幼稚園児との交流を描いたもので、登場人物の行動と心情を読み取る問題であった。選択肢の一つひとつが長めの文であったため、本文と丁寧に照らし合わせながら正誤判断する必要があった。また、漢字や語彙、表現技法(比喩)を問う出題もあった。 大問5は、人間と芸術との関係について書かれた文章が出題された。指示語やキーワードを見逃さずに丁寧に読み進めることが求められた。問題自体は標準レベルであったが、大問4と同様に選択肢が長いため、正誤判断に時間がかかり、少し難しく感じられたかもしれない。そのほかにも漢字の読み取りや文法(文節)など、基本的な知識を問う問題も出題されていた。 このレポートは2025年3月13日(木)に開成教育グループが作成したもの。協力:開成教育グループ