大学通信は2025年2月18日、「2024年学部系統別実就職率ランキング(文・人文・外国語系)」を公開した。3位は千葉大・文学部、4位は福山大・人間文化学部、5位は和洋女子大・人文学部がランクイン。1位・2位は大学通信のWebサイトより確認できる。 ランキングは、医科・歯科の単科大などを除く全国757大学を対象に2024年春の就職状況を調査。560大学から得た回答(2024年12月2日現在)をもとに、系統別に学部実就職率上位校をまとめた。実就職率(%)は、「就職者数÷(卒業生数-大学院進学者数)×100」で算出。文部科学省が推奨する「就職率=就職希望者数に占める就職者の割合」と区別するため「実就職率」という表記を用いる。なお、算出方法が異なるため、各大学が公表している就職率と異なる場合がある。 ランキングには、卒業生数が80人未満の小規模学部、通信教育学部、2部・夜間主コースのみのデータは未掲載。各系統はおもに学部名称で分類しており、学科構成や教育の内容が似ていても掲載していない場合もある。大阪公立大は統合前の大阪市立大と大阪府立大の実績を掲載している。 文・人文・外国語系の実就職率ランキング3位は、95.5%の千葉大・文学部、4位は95.2%の福山大・人間文化学部、5位は95.2%の和洋女子大・人文学部、6位は94.8%の東京家政大・人文学部、7位は94.5%の昭和女子大・人間文化学部、8位は94.0%の長崎純心大・人文学部、9位は93.7%の常葉大・外国語学部、10位は93.6%の金沢学院大・文学部。1位・2位を含むトップ10は、3位の千葉大(国立)を除き9校を私立大が占めた。 5位の和洋女子大・人文学部は3学科制。「日本文学文化学科」には「日本文学」「書道」「文化芸術」の3専攻を設置し、日本文化の豊かな美に対する感性を論理的に表現する知性を養い、文学と言語・文化や芸術を分析し、思考し、創造する能力を磨く。「心理学科」は、演習や実習など体験型の学習を多く取り入れ、心を豊かに育てる教育のあり方などについて学ぶ。「こども発達学科」は、子供の成長・発達に関する諸問題に専門家として対応する知識と技術を身に付ける。所定の科目を履修することで、幼稚園教諭一種免許状と保育士資格が取得できる。 6位の東京家政大・人文学部は、英語、心理、福祉の3学科制。「英語コミュニケーション学科」は、グローバルに活躍するための英語によるコミュニケーション能力を育成。副専攻プログラムや国内外での体験プログラムを通して、多文化共生の考え方やグローバルな感性を磨く。「心理カウンセリング学科」は、多様な心理療法の理論と技術を身に付け、カウンセリング力を高めることで、心のケアができる養護教諭や、対人スキルを備えた実践力のある専門家を養成する。「教育福祉学科」は「社会教育」「社会福祉」「心理」の3分野から多角的に学び、さまざまな人の人生に寄り添い、支援できる専門知識や技術を持った人材を育成する。 7位の昭和女子大・人間文化学部は2学科制。「日本語日本文学科」は、1年次に基礎科目を学び、2年次に言語(日本語学、日本語教育)、文学(古典文学、近現代文学、児童文学)の2つからコースを選択。出版・編集・創作に関する科目のほか、海外プログラムや留学生との交流など、多文化と相互に対話する機会も用意されている。「歴史文化学科」は、歴史・地理、文化の2分野について、実習・フィールドワークと文献研究から探究。高等学校教諭一種(国語・書道、地理歴史)や、中学校教諭一種(国語、社会)、図書館司書・司書教諭、学芸員、日本語教員、考古調査士(2級)など多様な資格が取得可能。アーキビスト養成課程も設置している。 大学通信のWebサイトではランキング50位の大学・学部まで順位付けして公開。1位の大学については学部・学科編成や取得できる資格、おもな取組みについても紹介している。2024年実就職率ランキング「文・人文・外国語系」1位は?「2024年学部系統別実就職率ランキング」一覧法学系文・人文・外国語系経済系商・経営系国際系家政・生活・栄養系看護・保健・医療系福祉系農学系薬学系理工系体育・スポーツ系観光系心理系教育系