明治大、留学奨励助成金を改編…支給額増額 | NewsCafe

明治大、留学奨励助成金を改編…支給額増額

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明治大学が海外留学費用の助成を増額
  • 明治大学が海外留学費用の助成を増額
  • 外国留学奨励助成金」
  • 「トップユニバーシティ留学奨励助成金」
 明治大学は2025年2月25日、世界的な物価高騰などといった社会状況の変化を受け、「外国留学奨励助成金」と「トップユニバーシティ留学奨励助成金」の2つの助成金制度を改編すると発表した。改編後の制度は2027年度派遣学生から適用される予定。

 この改編の背景には、経済的な理由で留学を断念する学生や、留学開始後に留学期間を短縮する学生が増えている現状がある。明治大学は、学生が海外留学に挑戦しやすい環境を整備し、大学教育の国際化を加速させることを目指し制度を改編する。

 改編後の「外国留学奨励助成金」では、渡航費や授業料などに対する助成額が年間最大約220万円となり、現行制度よりも70万円の増額となる。また、「トップユニバーシティ留学奨励助成金」では、1人あたりの支給金額の上限700万円を維持し、助成の対象となる留学先大学を、原則、世界ランキング100位内の大学に広げ、米英以外の大学も対象とする。

 「外国留学奨励助成金」は、海外の大学に1学期以上留学する学生を対象としており、応募条件はGPA2.0以上(大学院生はGPA3.0以上)。所得制限はなく、在留資格が「留学」の学生は対象外となる。留学先授業料が発生するプログラムに参加する場合、一般枠で最高170万円、成績優秀者枠で最高220万円が支給される。授業料が発生しない交換型留学の場合は、一般枠で50万円、成績優秀者枠で100万円が支給される。

 一方、「トップユニバーシティ留学奨励助成金」は、The Times Higher Education等が発表する世界大学ランキング20位以内の大学や、明治大学が交換型の留学プログラムをもつ海外協定校のうち、原則として世界大学ランキング100位内の大学へ1学期以上留学する学生を対象とする。応募条件や助成額は、GPAや留学先に応じて異なる。たとえば、GPA3.0以上の学生がペンシルベニア大学やコロンビア大学に留学する場合、1学期で400万円、2学期で700万円が支給される。

 明治大学は、2012年度に「外国留学奨励助成金」を創設し、2017年度には「トップユニバーシティ留学奨励助成金」を導入してきた。これらの制度は、未来開拓力のあるグローバル人材の育成を進めるためのものであり、今回の改編により、さらに多くの学生が経済的な不安を抱えることなく留学に挑戦できる環境が整うことが期待される。改編後の制度は2027年度派遣学生から適用予定。
《神林七巳》

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