甲南大学(神戸市東灘区)は2025年3月8日、理工学部の新設を記念して「未来をつくる高度理系人材養成の最前線」と題した進化型理系シンポジウムを開催する。慶應義塾長の伊藤公平氏による基調講演や、甲南大学の教員らを交えたパネルディスカッションが行われる。シンポジウムでは、イノベーションを通じて創造する未来を見据え、私立大学として成長分野に貢献する理系人材の在り方について議論が深められる。参加費は無料で、事前申込制となっており、誰でも参加可能だ。 甲南大学は「進化型理系構想」を掲げ、その具体化を進めている。2026年4月には、理工学部に「環境・エネルギー工学科」を新設予定で、同学部の物理学科を「宇宙理学・量子物理工学科」、機能分子化学科を「物質化学科」に改組し、理系学部を3学部6学科体制に発展させる計画だ。さらに、岡本キャンパスに2027年に竣工予定の新理系棟での学部・学科を超えた学びにより、「グリーン」「デジタル」「マテリアル」「バイオ」を中心とした「進化型理系構想」を推進し、未来を担う理系人材を育てることを目指している。 3月8日のシンポジウムでは、甲南学園ともゆかりのある慶應義塾長の伊藤公平氏が「私立大学4.0における理系の役割」と題した基調講演を行う。また、甲南大学の教員や卒業生を交えたパネルディスカッションでは、「理工学のチカラで創造する未来と次代の理系人材の役割について」がテーマとなる。パネリストには、伊藤公平氏、甲南大学理工学部の池田茂教授、フロンティアサイエンス学部の石川真実助教、テックタッチのWebフロントエンジニアで甲南大学知能情報学部2019年卒業生の松本彩樹氏が参加する。コーディネーターは科学ジャーナリストで東京農工大学特任教授の須田桃子氏が務める。 同シンポジウムは、甲南大学が主催し、毎日新聞社が後援する。参加希望者は、甲南大学の特設Webサイト内の応募フォームから申込みが必要で、申込締切は2月20日午後11時59分までとなっている。定員は300名で、申込多数の場合は抽選となる。◆理工学部 学科新設記念 進化型理系シンポジウム「未来をつくる高度理系人材養成の最前線」進化する「甲南理系」の可能性日時:2025年3月8日(土)13:30~16:00(開場13:00)会場:甲南大学 岡本キャンパス 甲友会館(兵庫県神戸市東灘区岡本8-9-1)対象:誰でも参加可能募集人数:300名(申込多数の場合は抽選)締切:2025年2月20日(木)23:59まで参加費:無料申込方法:甲南大学特設Webサイト内の応募フォームより申込み