【高校受験】埼玉県立高を最大19校減に再編、方針案を公表 | NewsCafe

【高校受験】埼玉県立高を最大19校減に再編、方針案を公表

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地域別の今後の県立高校数
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  • 公立中学校等卒業者数の見込み
  • 各学科、課程の設置状況
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 埼玉県教育委員会は2025年1月9日、「魅力ある県立高校づくりの方針案」を取りまとめ、公表した。2038年4月をめどに県立高校を最大19校削減する再編整備の方針案を示した。埼玉県県民コメント制度により、2月9日まで意見を募集している。

 埼玉県教育委員会では、2016年に策定した「魅力ある県立学校づくりの方針」の内容見直しを実施。「第4期埼玉県教育振興基本計画」を踏まえ、2025年度からの中長期的な視点で「魅力ある県立高校づくりの方針(案)」を取りまとめて公表した。

 県立高校の設置数は、2018年4月の139校から、再編整備を進め、2026年4月には131校になることがすでに決まっている。2026年度以降については、公立中学校等卒業者数がさらに減少すると見込まれ、131校の高校数を維持した場合、全県的に一定の学校規模を維持することが困難な高校の増加が懸念されるとして、学科改編や学校の統合など再編整備に取り組んでいくとの基本的な考えを示した。

 具体的には、2038年4月をめどに県立高校131校から、15~19校削減し、116~112校程度とすることが必要と明記した。地域別では、「南部・さいたま・県央地域」で39校を2~4校減の37~35校、「南西部・川越比企・西部地域」で38校を6~8校減の32~30校、「東部・利根地域」で38校を5~7校減の33~31校、「北部・秩父地域」で16校を1~3校減の15~13校とすることを検討する。

 なお、再編整備の対象となる学科・学校、新しく設置する学科・学校の特色などを示す「実施方策」は、公立中学校等卒業者数の減少状況や実施校数の平準化を図る観点から、5期程度に分けて示す。「実施方策」では、再編整備の観点として「各県立高校の生徒数の現状と周辺の公立中学校等卒業者数の見込み」「学科などの教育内容」「周辺の高校の設置状況や交通の利便性、通学の状況」を踏まえ総合的に検討するとしている。また、共学化については主体的に推進する姿勢を明らかにしている。

 「魅力ある県立高校づくりの方針(案)」は、埼玉県Webサイトからダウンロードできるほか、埼玉県教育局県立学校部魅力ある高校づくり課(県庁第二庁舎4階)で閲覧・配布を行っている。また、2月9日まで県民コメント(意見募集)を郵送、FAX、メールのいずれかで受け付けている。埼玉県教育委員会では、県民の意見を考慮し、「魅力ある県立高校づくりの方針」を策定予定としている。

◆「魅力ある県立高校づくりの方針(案)」に対する意見募集
募集期間:2025年1月10日(金)~2月9日(日)消印有効
対象:埼玉県内に住所を有する個人、法人、団体、県内への通勤・通学者
応募方法:郵便・FAX・メールのいずれか
《奥山直美》

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