ECマーケティングは、関東地方の私立大学30校を対象に、Webサイトのユーザビリティ調査を実施し、「2024-2025私立大学サイトユーザビリティランキング(関東地方編)」を発表した。調査の結果、中央大学が総合1位に輝いた。 少子化が進む中、大学は減少する受験生を獲得するための競争が激化している。従来の受験生向けメディアやポータルサイト、オープンキャンパスなどのリアルな接点だけでは不十分となり、大学自身のWebサイトを通じていかに受験生にアピールするかが重要視されている。ECマーケティングは、これまで800以上のサイトのユーザビリティ調査を行ってきた知見を生かし、私立大学のWebサイトの評価を実施した。 調査は2024年10月から12月にかけて、ECマーケティングのコンサルタントチーム3人がヒューリスティック評価法を用いて行った。評価基準は、トップページの視認性と操作性、ナビゲーションの視認性と操作性、キーワード検索の視認性と操作性、受験生ページの表現と検索性、オープンキャンパスページの表現と検索性、受験生目線でのコンテンツの活用、問合せ・資料請求のしやすさの7つで、合計100点満点で評価された。 調査結果によると、中央大学が総合99.0点で1位となった。中央大学のWebサイトは、ヘッダーの「対象者別メニュー」や「ハンバーガーメニュー」、ボディ部分の「クイックリンク」を活用し、複雑な構造をわかりやすくナビゲーション提供している。また、画像や動画の素材を綺麗に見せる技術を活用し、キャンパスライフを想像させる表現が充実している。 2位には国士舘大学がランクインし、総合94.6点を獲得した。国士舘大学は、文字の大小を使った情報の階層構造の整理や、インフォグラフィックスを効果的に用いて受験生に大学の魅力を伝えることに成功している。 3位には文教大学が入り、総合88.3点を獲得した。文教大学は、静的なナビゲーションに加え、動的なナビゲーションも提供しており、ユーザーが自分に必要な情報を見つけやすい設計となっている。 ECマーケティングは、今回の調査結果をもとに、大学のWebサイトのユーザビリティ向上に寄与することを目指している。大学関係者は、今回のランキングを参考に、Webサイトの改善に取り組むことが期待される。