小学館が発行する少女まんが誌「ちゃお」の編集部は、2024年12月号において高学年女子小学生(JS)を対象にした「スマートフォンの使用状況」に関するアンケート調査を実施した。調査結果によれば、スマートフォンを所有する高学年JSは50%を超え、スマートフォンの使用目的としては「友達との連絡」がもっとも多いことが明らかになった。また、YouTubeをほぼ毎日視聴するJSも約50%にのぼるという。 この調査は、2024年11月2日から11月25日にかけて「ちゃお」の読者またはその家族を対象に行われた。調査方法は雑誌のハガキアンケート形式で、有効回答数は1,000件であった。小学館の「JS研究所」は、2022年8月に発足し、女子小学生のリアルな声を定期的にレポートしている。 調査結果によると、高学年JSのスマートフォン所有率は53.2%で、前年の45%から約8ポイント増加した。スマートフォンの使用時間については、30分未満が最多であったが、40.4%のJSが1日1時間以上使用していることがわかった。スマートフォンは日常生活において欠かせない存在となっているようだ。 スマートフォンを選ぶ際に重視するポイントとしては、「色」がもっとも多く挙げられた。好きなデザインやキャラクターの模様など、見た目を重視する傾向がある一方で、カメラやストレージ量、セキュリティ対策、防犯性などの機能面を重視する意見も多く集まった。 スマートフォンの使用目的では、「友達との連絡」が約半数を占め、ついで「家族との連絡」や「アプリ(SNS以外のゲームなど)」、「写真を撮る」が上位に挙がった。SNSを目的に使用するJSは1割程度で、コミュニケーションがおもな使用用途であることがうかがえる。 SNSの中でもっとも使用率が高かったのは「YouTube」で、約50%のJSが「ほぼ毎日見る」と回答した。ついで「LINE」が多く、30%が「ほぼ毎日見る」と回答した。「TikTok」は「YouTube」と「LINE」を除くSNSと比較して「ほぼ毎日見る」が多く回答された。 これまでの調査で、JSが髪型を決める際にYouTubeやTikTokを参考にしていることがわかっており、動画コンテンツがJSの間で人気であることが示されている。JS研究所は、今後も女子小学生のリアルな声を収集し、誌面づくりやパートナー企業への情報提供に生かしていく方針である。