日本ユネスコ協会連盟は、12月より「書きそんじハガキ・キャンペーン2025」を開始した。不要になったハガキや切手、商品券などを回収し、募金に変えて「ユネスコ世界寺子屋運動」の活動に役立てる。前回のキャンペーンでは3,625万円相当が集まり、カンボジア・アフガニスタンなどで教育プログラムを提供した。 ユネスコ世界寺子屋運動は、1989年の開始以来、世界44か国1地域で540軒の寺子屋を建設し、135万人以上に教育の機会を提供してきた。運動の活動資金を支えているのが「書きそんじハガキ・キャンペーン」であり、前回のキャンペーン(2023年12月~2024年11月集計)では、3,625万円相当の書き損じハガキや未使用切手などが集まり、カンボジア・アフガニスタン・ネパール・ミャンマーでの教育プログラムに役立てられた。また、2023年度にはカンボジアに1軒の寺子屋を新設し、4か国で約2,400人に学びの機会を提供した。 日本ユネスコ協会連盟では、12月の年賀状シーズンを迎え、全国の人々に書き損じハガキ回収協力への呼びかけを実施。キャンペーンの強化期間は2024年12月1日から2025年5月31日まで。ただし、ハガキや金券などの「タンス遺産」は一年中受け付けている。 参加方法は、不要なハガキや金券を日本ユネスコ協会連盟に郵送すること。郵送先は、東京都渋谷区の日本ユネスコ協会連盟「書きそんじハガキ係」まで。また、日本各地のユネスコ協会・クラブでも受付を行っている。 なお、「ユネスコ世界寺子屋運動」とは、貧困や紛争、性別などの理由で教育を受ける機会を奪われている人々を支援する活動。学校に通えない子供が約2億5,000万人、読み書きができない大人が約7億5,400万人いると推定されている現在、日本ユネスコ協会連盟は、SDGs(持続可能な開発目標)の目標4「質の高い教育をみんなに」の実現を目指し、途上国の貧しい地域に寺子屋を設立し、識字教育や学び直しの機会を提供している。◆書きそんじハガキ・キャンペーン2025キャンペーン強化期間:2024年12月1日(日)~2025年5月31日(土)※強化期間以外でも、ハガキや金券などの「タンス遺産」は一年中受付郵送先:日本ユネスコ協会連盟 書きそんじハガキ係(東京都渋谷区恵比寿1-3-1 朝日生命恵比寿ビル12階)※日本各地のユネスコ協会・クラブでも受付可能