埼玉医科大学は、淑徳与野中学・高等学校と連携協定を締結した。締結式は2024年12月9日に埼玉医科大学毛呂山キャンパスで行われた。今回の連携協定により、埼玉医科大学と淑徳与野中学・高等学校は、相互の教育についての交流・連携を通じて、中学生および高校生の視野を広げ、進路に対する意識や学習意欲を高めることを目指す。 埼玉医科大学は1972年に設立され、「すぐれた医療人の育成」を教育目標に掲げている。医学部や保健医療学部を擁し、地域の中核をなす医療系総合大学として発展してきた。一方、淑徳与野中学・高等学校は1892年に設立された淑徳高等女学校を前身とし、1946年に与野分校として設立された。2005年には中学校を開校し、「清純・礼節・経験」を教訓に掲げ、国際教育や進学指導を特色としている。 淑徳与野中学・高等学校では、中高一貫生の約半数が理系学部に進学し、特に医学部や薬学部への進学者が多い。こうしたニーズに応えるため、2024年度から中学校に「医進コース」を設置した。このコースは、医療系の進学希望者を対象にした特別なカリキュラムを提供し、進学支援を強化することを目的としている。 今回の連携協定により、埼玉医科大学と淑徳与野中学・高等学校は、相互の教育についての交流・連携を通じて、中学生および高校生の視野を広げ、進路に対する意識や学習意欲を高めることを目指す。また、互いに中等教育・高等教育への理解を深め、教育の活性化を図ることを目的としている。 協定の具体的な内容としては、大学教員による出張講義の実施、中学・高等学校の生徒に対する医療系職業についての情報提供、教育についての情報交換および交流が含まれている。これにより、学生たちは医療系の職業についての理解を深め、将来の進路選択に役立てることができる。 締結式は、2024年12月9日午前10時から埼玉医科大学毛呂山キャンパスの丸木記念館7階で行われた。埼玉医科大学の竹内学長と淑徳与野中学・高等学校の黒田校長が出席し、協定書に署名した。 この連携協定は、両校の教育機関としての役割を強化し、学生たちの学びの場を広げる重要な一歩となる。今後も、両校は協力して教育の質を高め、学生たちの未来を支援していくことが期待される。