東京で4人の子どもと暮らしているライター・岡本ハナです。長女はADHDと強迫性障害を併せ持ついわゆる発達障害児ちゃんです。
前回は、「たいしたサービスではないだろう」と思って使っていなかった地方自治体の「子育て相談室」に電話相談をしてみると、想像以上に親身になってくれたうえに、具体的なアドバイスを頂くことができたということについて書きました。
今回はその続き。子育て相談室で聞くことのできた相談員さんの話の中に「受給者証」やら「放課後等デイサービス」など、聞きなれない言葉が並んでいたため、思わず直接アポをとり詳しく話を聞きに行くことにしたということについてお話します。
相談室で、心配されたのはまさかの……
子育て相談室の職員さんに直接会いに行った私は、さっそく相談を再開しました。そして一通りこちらの状況を伝え終わると、職員さんから衝撃の一言が。
「このままだと、あなたが倒れちゃうわよ!?」
たしかに、当時の私を例えるなら、控えめに言って「ゾンビ」。第三子がまだ授乳中で夜泣きも多く、目の下に真っ黒のクマをはりつけていました。さらには体力が有り余っている3歳の長男の相手で体力を消耗しきっており、やつれて悲壮感を漂わせたお疲れママだったのでした。
母親がそんな状態な上、長女にはADHDと強迫性障害の診断名がでています。
私たち親子が頼れる場所は、3か月に1回通院している病院と、不定期に相談しているスクールカウンセラーのみ。発達障害に対する専門的な支援が足りておらず、普段の生活もままならないという環境を第一に指摘されました。
そこで提案されたのが、福祉サービスのひとつである「放課後等デイサービス」の利用。
学校がある日の放課後や夏休みなどの長期休暇に使えるサービスです。ADHDなど特性をもつ子どもに対して、療育を通して支援を行う場所であり、集団生活が難しい子どもたちの居場所になるといいます。
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