葛西臨海水族園にて、高校生・大学生を対象とした講座「海の学び舎2024」が2024年12月8日に開催される。同講座は、魚の生態や環境について学ぶシリーズの第1回で、水産研究・教育機構の榎本めぐみ氏を講師に迎える。参加者は、魚の一生を追いかける研究を通じて、魚の生態や環境に関する知識を深めることができる。参加費無料、事前申込制で先着順に受け付ける。 「海の学び舎2024」は、研究者やナチュラリストが海や川の環境、生き物の面白さ、研究の楽しさを紹介することを目的としている。第1回の講座では、榎本氏が魚の頭にある耳石などを用いて魚の履歴を解き明かす研究を紹介する。魚の体内には、環境やエサの情報が記録されており、それを分析することで魚の移動履歴やエサの利用状況がわかるという。これにより、温暖化が進む中での魚の資源評価にも役立つ可能性がある。 榎本氏は、東北大学で淡水プランクトンの生態学を学び、東京大学大学院でマアジの生息層移行に関する研究を行った。現在は水産資源研究所で資源評価業務を行いながら、魚の回遊履歴や生息地評価に関する研究を続けている。 講座は、葛西臨海水族園の本館2階レクチャールームで行われ、Zoomを併用したハイブリッド形式での開催となる。参加費は無料で、定員は会場参加が30名、オンライン参加が50名。申し込みは葛西臨海水族園の公式Webサイトで受け付けており、先着順となっている。◆「その魚はどこから来て何を食べていたのか?魚の一生を追いかける」日時:2024年12月8日(日)10:00~12:00会場:葛西臨海水族園 本館2階レクチャールーム(東京都江戸川区臨海町6-2-3)対象:高校生・大学生(専門学生・大学院生含む)募集人数:30名(オンライン参加50名)締切:2024年12月6日送信分まで有効参加費:無料(入園料も無料)申込方法:葛西臨海水族園公式Webサイトの受付フォームより申し込む