転職サービス「doda」を運営するパーソルキャリアは、20歳から59歳のビジネスパーソン1万5,000人を対象にした「ボーナス平均支給額の実態調査」を発表した。調査によると、ボーナスの年間平均支給額は106.7万円で、前回調査より0.4万円減少した。職種別では「内部監査」が1位となり、支給額は188.6万円に達した。 同調査は、2024年8月5日から8月13日にかけてインターネットを通じて実施された。調査対象は正社員で、地域・年代・性別に基づくウェイトバックが行われた。有効回答数は1万5,000件。ボーナスの平均支給額は、男性が121.9万円、女性が77.7万円、平均106.7万円で、前回調査時の107.1万円からわずかに減少した。内訳としては、冬が50.4万円、夏が51.0万円、その他が5.3万円となっている。 職種別のランキングでは、「内部監査」が前回の21位から1位に急上昇し、支給額は188.6万円で前回から53.4万円増加した。2位は「法務/知的財産/特許」で177.7万円、3位は「リサーチ/市場調査」で173.2万円となった。これらの職種は「企画/管理」に分類され、TOP3を占める結果となった。 年代別に見ると、20代と30代のボーナス支給額が増加し、40代と50代は減少した。特に20代は3.9万円増加し、50代は5.6万円減少した。100万円を超えるボーナスを受け取った人は全体の48.5%で、50代が最多の54.9%を占めた。 doda編集長の桜井貴史氏は、「若手人材の獲得競争が激化している中で、企業は若手の待遇を見直している」と分析している。また、ボーナスの使い道については「生活費の補填」や「金融商品(投資・資産運用)」と答える人が増えており、将来への不安を払拭するためにボーナスを貯蓄や投資に回す傾向が見られる。