大学受験の情報収集において、保護者の関与が重要であることが明らかになった。塾選びサービス「塾選」が実施した調査によると、76%の保護者が積極的に情報収集を行っており、その結果、第一志望校への合格率が約12%高いことがわかった。大学受験の制度が年々複雑化する中、保護者の情報収集が子供の合否に影響を与える可能性が示唆されている。 この調査は、2021年から2024年にかけて子供の大学受験を経験した保護者100名を対象にインターネットを使用して行われた。 子供が大学受験をする際、保護者は情報収集したか聞いたところ、76%の保護者が大学受験に向けて積極的に情報収集を行っていた。また、情報収集を行った保護者の子供は、行わなかった保護者の子供よりも第一志望校に合格する割合が12%高いことがわかった。保護者が情報収集を怠った場合、「準備不足」や「情報収集のタイミングの遅れ」が後悔の原因となっている。 さらに、第一志望校に合格した学生のうち、「高2夏」に17%、「高3春」に17%、「高3夏」に20%が志望校を決定していることがわかった。模試の結果をもとに、現実的な志望校選定が行われていると考えられる。志望校の決定は「高2夏」遅くとも「高3夏」には決めておけると安心だろう。 一方、現在大学受験を控えている保護者の多くは、情報収集に関する不安を抱えている。特に、学部や学科の内容、大学の雰囲気の調べ方がわからず、情報源の信頼性に悩んでいるという。保護者が重視する情報は「興味のある学部や学科の情報」51%、「学費」48%、「入試日程などの入試情報」42%の順に多かった。 保護者の情報収集源は、「大学の公式ホームページ」80%や「大学の公式パンフレット」49%が多く利用されている。公式情報をもとに、さらに深掘りするスタイルが多いようだ。大学受験に関する情報は子供任せにせず、保護者も協力して知識を深めることが重要だという。 大学入試制度は年々複雑化しており、保護者は早い段階から情報収集を始めることが求められる。最新の入試制度や学校の情報を理解し、子供の興味や希望に合った学部・学科の情報を把握することで、受験準備をスムーズに進めることができる。