不登校問題の解決に向けた新たな一歩としてToCoは2024年11月6日、AI技術を活用した「再登校支援サービス」リリースを発表した。不登校の子供をもつ保護者に向け、再登校に向けた支援を提供する。同サービスは一式1万2,000円(税込)。 同サービスは、文部科学省のデータや各種NPOの協力による不登校要因の情報に基づき、不登校の要因診断と支援プログラムを通じて、子供ひとりひとりに最適な再登校支援を行うとしている。 ToCo(トーコ)が提供する「不登校対策AI」は、不登校のきっかけや再登校に至るまでのサポート体験を学習した特化型AIで、文部科学省や各NPOが公表する不登校要因データ、再登校支援の成功事例などのデータソースを活用し、定期的なアップデートを行うことで、最新の不登校問題に対応するという。 登校を妨げる要因は、「学校関連のストレス」「人間関係」「家庭への依存」「非行の傾向」の4つに分類。AI診断に基づいた個別の「再登校支援カルテ」を作成し、子供にあわせたサポートを提供する。 不登校対策AIによって提供される「再登校支援サービス」は、個別の要因に即した具体的な支援プランとなっている。ToCoは、不登校が続く原因に焦点をあて、問題解決に導く段階的なサポートを可能にしたという。学校のストレスや家庭環境など、要因別に適切な改善策を提示する「要因ごとのアプローチ」や、子供と保護者が信頼関係を築けるよう、対話を通じた支援を重視する「対話支援」、子供が自然に学校へ戻る流れを構築することを目指す「継続的な改善」などを行う。 β版として協力した家庭では、40名の子供たちが同サービスを通じて学校復帰を果たしたとしている。保護者からも「笑顔が増えた」「子供が自ら学校に行きたいと話してくれるようになった」といった声が寄せられているという。同サービスの提供価格は一式1万2,000円(税込)。