「10年ぶりです。伝えたいことがあって、手紙を書いています」。藤代の元恋人、森演じる春の語りから始まる映像には、ボリビア・ウユニ塩湖の壮大な絶景が広がる。本作の英題『April,come she will.』とともにフラッシュバックしてくるのは、学生時代写真部だった藤代と春が劇中で撮影した写真の数々。プラハ、アイスランド…絶景の端々に蘇る“初恋の記憶”。幸せな愛の日々が回想されていく。そして現在の恋人・弥生との蜜月な日常。幸せは永遠に続くものだと信じていたあの頃の刹那的な情景のなかに、佐藤演じる藤代が愛をさがす様が描かれている。