"忘れ去られた被災地"、茨城から悲鳴があがっている。震度4~6強の揺れが観測され大きな被害を被った茨城県の様子は、なかなかテレビでは放映されていない。情報が行き届かず、多くの被災者が不安な日々を送っているという。救援物資は多数の死傷者を出した東北地方が優先され、水戸がある県央や県北、鹿行地区ではガソリンが枯渇寸前。水道は止まり食料も大幅に不足する中、隣接する福島県の東電原発が放射能の追い打ちをかけている。
神栖市在住の70代主婦は「やっとついたテレビの報道は東北ばかり。もちろん、被害は比べものになりませんし、ご苦労も十分分かっていますが、茨城は陸の孤島と化し、見捨てられたような気分になります」とコメント。医療状況も深刻だ。県北最大級の医療機関、日立総合病院(日立市)の職員は「ガソリン不足でスタッフの出勤が難しく、急患の手術もできません。健康調査や精神的ケアにはとても人をさけない。一刻も早い食料、水、ガソリンの補給してほしいです」と窮状を訴えている。
《NewsCafe》
page top