藤野涼子&尾野真千子が本格初共演、海女を描くフランス発の漫画を映画化『AMA(仮題)』公開 | NewsCafe

藤野涼子&尾野真千子が本格初共演、海女を描くフランス発の漫画を映画化『AMA(仮題)』公開

芸能 シネマカフェ/映画/邦画ニュース
『AMA(仮題)』
  • 『AMA(仮題)』
  • 「Ama:Le souffle des femmes」@Editions Sarbacane
  • 『AMA(仮題)』
  • 『AMA(仮題)』
『ソロモンの偽証』で衝撃デビューした藤野涼子と数々の映画賞を受賞する尾野真千子が本格初共演、「日本国際漫画賞」入賞のフランス発の原作を日本オールロケで映画化する『AMA(仮題)』が制作決定。素顔と役柄が覗くスチール初解禁された。

原作は、「第15回日本国際漫画賞」で入賞を果たしたフランス発のグラフィックノベル「Ama:Le souffle des femmes」(フランク・マンガン作、セシル・ベック画)。川端康成の「雪国」に感銘を受けたフランス人作家の手によって描かれた、高い評価を得た名作漫画が、ルクセンブルク・日本・フランス・イタリアの4か国共同製作、さらに全編日本オールロケで、満を持して実写映画化。

本作の舞台は1960年代、都会での暮らしや周囲になじめず居場所を見失っていた20代の女性・平野渚が、祖父の死をきっかけに母が生まれ育った石川県・舳倉島(へぐらじま)へと向かう。

そこで出会ったのは、厳しくも豊かな海とともに生きる叔母・舟冨梢をはじめとした、たくましく誇り高い海女たちだった。時代の変化とともに失われつつある海女の文化や人々の温かさに触れる中で、渚は母の秘められた過去を知り、自らの生きる道を模索していく。

そんな葛藤を抱えながらも新たな一歩を踏み出す主人公・平野渚を演じるのは、『ソロモンの偽証』にて1万人超のオーディションの中から主役を射止めてデビューを飾り、日本アカデミー賞新人俳優賞をはじめとした数々の新人賞を獲得、その後も映画だけでなくNHK大河ドラマ「青天を衝け」や舞台「成瀬は天下を取りにいく」など幅広いジャンルで確かな存在感を見せてきた藤野涼子。

藤野は、自身初となる国際共同製作映画への参加について「本作は日本と海外との合作ということで、言語もそれぞれに異なる海外クルーが集まりました。ひとつのシーンに言語の壁を越えて全員が集中して取り組んでいる姿を見て、私も、この美しい海と景色が広がる中でこのチームと作品に向き合っていけるのかと思い、胸が高鳴りました」とコメント。

「言葉が通じなくても、一つの作品を作るという思いを共有することで、みんなのエネルギーが一つに集まり、よりパワフルになっていく感覚があります。スタッフ、キャストみんなで力を合わせて、素晴らしい作品を作っていきたいと思います」と今後の撮影に向けた熱い意気込みを語る。

さらに、舳倉島を訪れた渚に叔母として海女の生き方を教える舟冨梢を演じるのは、デビュー作『萌の朱雀』で第10回シンガポール国際映画祭主演女優賞を受賞して以来、主演を務めたNHK連続テレビ小説「カーネーション」や映画『茜色に焼かれる』、Netflixシリーズ「阿修羅のごとく」など様々な作品、役柄で圧倒的な演技力を披露し、数々の映画賞を受賞している尾野真千子。

尾野は本作の脚本を読んだ際をふり返り、「海女という今失われつつある文化、今後残していって欲しい、後世に語り継がれていって欲しいといういろんな思いがあり、この台本を読んだときに、これはやらなければいけない、伝えていかなければいけないと思いました。私にとってこの作品はちょっとした使命という感覚で、尚且つ自分も楽しみながら、色々教えてもらいながらこの作品に挑みたいと思いました」と語る。

これまで『ソロモンの偽証』や『影踏み』にて、同一人物の「過去と現在」という形で同じ役柄を演じてきた藤野と尾野。これまで同じ画面で直接言葉を交わすことのなかった実力派女優2人が、本作にて世代を超えて心を通わせる叔母と姪として、ついに本格初共演を果たす。

併せて解禁されたスチールでは、撮影の合間に笑顔を見せる藤野と尾野の貴重な2ショットのほか、それぞれが飾らない佇まいの中で真摯に役柄と向き合うソロカットも公開。

オフショットのリラックスした表情と、これから始まる撮影への熱量が籠った2人の役に挑む真剣な眼差しが印象的なカットとなっている。

メガホンを取るのは、フランスを拠点に活動し、国際的な映画祭で多数の賞を受賞してきた日本人監督・河村勇樹。短編映画『閃光』でオーバーハウゼン国際短編映画祭エキュメニック賞、『GRANDMOTHER』でシネマ・ドゥ・レエル短編部門最優秀賞を受賞しモントリオール世界映画祭にも招待されたほか、長編ドキュメンタリー『NORIE』でヴィジョン・ドゥ・レエル長編部門特別賞を受賞するなど、世界で高い評価を獲得してきた河村監督が、この国際共同プロジェクトに抜擢された。

自身初の長編実写作品となる本作について、「原作を読んだとき、初めて舳倉島の海女たちのことを知りました。海とともに生きる女性たちの強さ、そして互いを支え合う女性共同体の連帯。その姿を、主人公・渚の視点を通してどのように描いていくのか。海女たちの息遣いや島の匂い、海での漁の緊張感まで、リアルにスクリーンに立ち上げることが、この映画をつくる上で大切だと感じています。この場所で、この人たちと、この物語がどのような映画になっていくのか。まだ見ぬ景色に出会えることを楽しみにしながら、一つひとつの瞬間を大切に撮影していきたいと思います」と作品に懸ける思いを語る。

また、本作は、ルクセンブルク・日本・フランス・イタリアの4か国による国際共同製作として始動。

これまでカンヌ国際映画祭をはじめとした数々の映画賞で評価される作品を手掛け、2026年に開催された第79回カンヌ国際映画祭には、安藤サクラ出演の韓国映画『DORA』、『La libertad doble』の2作品が監督週間に正式出品されるなど、話題作を次々と送り出すルクセンブルクプロデューサーのジル・シャニアルは「フランスのグラフィックノベルから生まれたこの物語が、日本でついに映画として動き出すことをとても嬉しく思っています。日本の物語にほんの少しの『フレンチ・タッチ』を添えながら、海女たちが受け継いできた文化や精神、そして彼女たちの物語を、いま大きな変化の中にある世界へ届けられたらと願っています」とプロジェクトへの抱負を明かす。

『シャイニー・シュリンプス!世界に羽ばたけ』や『エストニアの聖なるカンフーマスター』を共同プロデュース。近年は仏日合作テレビシリーズ企画「Tokyo Crush」でSeries Mania Forum 2025 最優秀賞を受賞するなど、国際的に注目を集めている日本プロデューサーの小田寛子は「さまざまな関係で結ばれた女性たちと、世代を超えて受け継がれていく思いや生き方を描く物語に惹かれ、この作品への参加を決めました。世代も個性も異なる素晴らしいキャストの皆さんを通してどのように表現され、藤野さん演じる渚の目にどう映るのか。そこに世界各国から集まったクルーの感性が加わることで、どのような化学反応が生まれるのか、とても楽しみにしています」と、作品への強い想いと期待を寄せている。

本作は8月30日にクランクイン。京丹後市や舞鶴市に残る古き良き漁村の風景をロケーションに選び、地元の皆さまの協力のもと、物語の舞台となる1960年代の舳倉島を再現している。また、輪島の海女漁保存振興会の全面協力のもと、輪島の海女たちが実際に潜る海での水中撮影も予定されている。

『AMA(仮題)』は2027年、全国にて公開。
《シネマカフェ編集部》

特集

page top