大学教授として社会的な成功を収める兄・一郎と、何者でもない自分を自覚する弟・次郎。対照的な道を歩む「似ていない兄弟」の再会から物語ははじまる。
一郎から、嫂(あによめ)・直美の素行調査を依頼された次郎は彼女を追い、海岸沿いのホテルへと向かう。そこで彼が見たものは、霧に包まれた海へと消えていく直美の後ろ姿だった。それから数年後、探偵業を営む次郎のもとへ、元自衛官の鹿群から、失踪した女・幸子を捜してほしいと依頼が入るのだが――。
原作は、日本映画界に数々の功績を残し、2022年3月に逝去した映画監督・青山真治の遺した同名の傑作長編小説。
生前の青山氏が菅田を主演に迎え映画化を熱望していた本作は、2013年9月7日の『共喰い』劇場公開から13年のいま、その意志を受け継ぎ、菅田が自らメガホンを取るという「魂の呼応」によって映画化が結実。
スタッフには、その菅田が絶大な信頼を寄せ、彼のミュージックビデオやライブの演出に携わり、2019年に菅田が初めて映像監督を務めた短編映像「クローバー」では監督補佐を担当、いま最も注目すべき演出家の山田健人が共同監督として名を連ね、さらに脚本には、多摩美術大学で青山氏の教えを受け、その作家性を最も深く理解する甫木元空(『はだかのゆめ』『BAUS 映画から船出した映画館』)が参画。過去に映画『サッド ヴァケイション』や映画『共喰い』を手掛けてきた青山作品の揺るぎない伴走者であった「スタイルジャム」甲斐真樹がプロデュースする。
本作の配給を手掛けるのは、興行収入27億円を突破したオリジナルアニメーション映画『超かぐや姫!』や、『劇場版モノノ怪』シリーズ、TVアニメ『日本三國』などを手掛ける株式会社ツインエンジン。
本作は、アニメーションの企画プロデュース会社であるツインエンジンが参入する実写映画プロジェクトの一環であり、映画『日日是好日』『おーい、応為』を手掛けた株式会社ヨアケとの共同配給によって劇場公開される。
共同監督陣よりコメント菅田将暉
青山さんが亡くなった翌年、映画『共喰い』のみんなでご飯に行きました。その時、プロデューサーの甲斐さんに渡された本が「死の谷'95」でした。
青山真治監督は、僕の人生を変えた人です。
また一歩思わぬ方向へ、人生を変えられてしまいそうです。
嬉しいやら悲しいやらもうぐっちゃぐちゃです。
そんな想像を絶する旅に、山田健人を巻き込み、元々、青山真治に人生を翻弄されている甫木元空も巻き込み、
他スタッフ・キャスト色んな人を巻き込み巻き込み、
現在、映画制作の準備をしています。
主演、監督、脚本、と、未知数な日々ですが、青山組を思い出しつつ、
山田監督とフレッシュに、映画を楽しもうと思っています。
こんな機会を頂けて、感謝しています。
まずは目指せクランクインなのですが、映画館でお会いできる日を楽しみにしています。
山田健人
長編映画に向き合う日々はなにもかも学びの日々です。今回ご一緒するキャストやスタッフの皆さんからもらった分だけ、私からも皆さんにお返しできるよう、
まずは目の前のことに集中するのみです。
もちろん演出家としての自分の知見も最大限発揮して、文字通り面白い作品にできたらなと思っております。
この経験を経て自分もまた成長できる予感がしていて、楽しみです。青山さんありがとうございます。
『死の谷'95』は10月撮影開始、2027年公開予定。











