
全国各地で40を超える日が相次ぎ、外に出るだけでも体力を奪われるような危険な暑さが続いています。ほんの少し歩いただけで汗が噴き出してしまい、気になるのは「体のニオイ」です。毎日お風呂で丁寧に体を洗い、制汗スプレーも欠かさない。それなのに、「なんだか臭う気がする」と感じることはありませんか?
40代、50代になると、女性ホルモンの分泌が大きく変化し、ホットフラッシュによる大量の汗や疲れやすさ、睡眠不足など、さまざまな不調が現れます。「このニオイも更年期だから仕方がない」と半ばあきらめている人もいるかもしれません。
けれども、そのニオイは汗臭でも加齢臭でもない、「夏バテ臭(疲労臭)」かもしれません。夏バテ臭の最大の特徴は、お風呂でゴシゴシ洗っても落ちないこと。洗っても落ちないなんて恐怖でしかありません。
そこで、皮膚ガス研究の第一人者である東海大学理学部化学科教授・関根嘉香先生に、夏バテ臭のメカニズムと、更年期世代の女性が今日から始められる対策について伺いました。
▶お風呂に入っても落ちない!まさかの発生源は「お風呂で洗っても落ちない!」まさか、臭いの発生源が「血液」って嘘でしょ!?
「毎日きちんと体を洗っているのに、どうして臭うの?」その答えを知るカギが、「皮膚ガス」にあります。
私たちの皮膚からは、目には見えないガスが常に放散されています。これが「皮膚ガス」。現在までに800種類以上の有機・無機化合物が確認されています。

関根先生によると、皮膚ガスの発生源は大きく3つに分けられます。
一つ目は、皮膚の表面で生まれるニオイ。例えば汗臭は、汗そのものが臭うわけではありません。汗に含まれる成分を皮膚の常在菌が分解することで発生します。加齢臭は、皮膚から分泌された皮脂が空気や紫外線などの影響で酸化し、「2-ノネナール」という成分が発生することで起こります。どちらも皮膚表面で起こるため、お風呂で体を洗うことで臭いはひとまず軽減します。
二つ目は、汗腺や皮脂腺など皮膚腺から直接放散される皮膚ガスです。
そして三つ目が、血液の中を流れる成分が皮膚を通り抜けて放散される皮膚ガスです。夏バテ臭(疲労臭)は、この血液由来の皮膚ガスにあたります。「血液由来だからこそ、いくらお風呂で皮膚を洗っても落ちません。これが夏バテ臭の最大の特徴です」と関根先生。
お風呂から上がった直後なのに、「なんだか臭う」と感じたら、それは夏バテ臭のサインかもしれません。いったい、血液中に流れる成分とはどこで作られているのでしょうか。
【こちらも読まれています】▶▶【恐怖】夏バテ臭の犯人は「トイレのあのニオイ」と同じ!?体の中で何が起きているのか




