有村架純、“金の密輸”題材&初の母親役で新境地「解放されていくような感覚」黒木華・南沙良とのシンガポール撮影秘話も【「マジカル・シークレット・ツアー」インタビュー】 | NewsCafe

有村架純、“金の密輸”題材&初の母親役で新境地「解放されていくような感覚」黒木華・南沙良とのシンガポール撮影秘話も【「マジカル・シークレット・ツアー」インタビュー】

芸能 モデルプレス/ent/wide/show3
モデルプレスのインタビューに応じた有村架純(C)モデルプレス
【モデルプレス=2026/06/07】モデルプレスの独自企画「今月のカバーモデル」で2026年6月のカバーモデルを飾ったのは、映画『マジカル・シークレット・ツアー』(6月19日公開)で主演を務める女優の有村架純(ありむら・かすみ/33)。今回彼女が挑むのは、きらびやかで危うい【金の密輸】を題材にした、これまでのイメージを鮮やかに裏切る新境地の役どころだ。黒木華・南沙良とともに駆け抜けた怒涛のシンガポールロケのエピソードから、初の母親役、そして感情を剥き出しにする芝居への挑戦まで、本作に込めた熱い想いに迫る。<インタビュー>

【写真】有村架純、ノースリーブで二の腕スラリ

◆有村架純主演「マジカル・シークレット・ツアー」

本作は、2017年に中部国際空港で主婦たちが【金の密輸】で逮捕されたという実際の事件に着想を得たオリジナル作品。夫の横領と借金を突然知った2児の母、借金を抱えた研究者、そして貯金ゼロの未婚の妊婦。犯罪とは無縁だった3人が【金の密輸】を通して絆を深め、それぞれの人生をやり直すリベンジゲームが始まる。周りに流されて生きてきた女性たちが、犯罪に手を染めてでも自分の手で人生を思いっきり生きていく。

◆有村架純、“金の密輸”テーマは「すごく面白い」

― 本作は、女性たちが金塊を密輸するという実話に基づいたセンセーショナルな設定ですが、設定についてどのように感じられましたか?

有村:台本を読んでみたら、シリアスというよりもシュールで。3人の女性たちが一生懸命になればなるほど、ちょっと滑稽に見える、みたいなところがこの物語の基盤になってくるのかなと思ったので、題材としてすごく面白いなと感じました。

― 挑戦したいと思った1番の理由はなんですか?

有村:3人の女性たちが絡み合って物語が進んでいくという作品は、私自身あまり参加したことがなかったですし、天野千尋監督って一体どんな監督なんだろう?という部分もありました。お話としても面白かったので、是非やってみたいなと思いました。

― 実際にご一緒して、天野監督はどのような方でしたか?

有村:1番最初に全員で本読みをしたのですが、そのときに天野監督が役の自己紹介が書かれた紙を2、3枚用意してくださっていて。黒木さん演じるきよちゃん(清恵)、南さん演じる麻由ちゃんの分もあったんです。台本や役柄を噛み砕く中で監督の言葉がしっかりとあったので、寄り添いながら、監督の撮りたいものがちゃんと撮れる現場になったらいいなというふうに思っていました。現場に入ってからも監督と話をしながら、一緒にものづくりができたのかなと思います。

◆「解放されていくような感覚」 有村架純が語る“タガが外れる瞬間”

― 今回演じられた和歌子は2児の母という顔を持ちながらも、金によって理性のタガが外れていき、感情がむき出しになるシーンも多かったかと思います。演じるにあたり、難しかった部分はありましたか?

有村:むしろ、解放されていくような感覚がすごく大きくて。難しかった部分といえば、和歌子がどれぐらいの塩梅で感情を出すのかが少し難しかったです。常々監督と話しながら、ここまでは出すかな、出さないかな、と話し合いながら撮影をしていました。

和歌子の性格的に、きっと今まで自分自身が納得のいく人生を送れていなかった。誰かのために、誰かをがっかりさせないために自分を保ちながら生きてきた和歌子が、「こうでなければいけない」というルールから外れたきっかけが、金の密輸で。悪いことに足を踏み入れてしまったという驚きや不安もあったとは思いますが、多分それ以上に、和歌子はそういう“誰かのために生きる自分”から解放されたことの方が大きかったのではないかと思うんです。そこをどう表現するとより魅力的に見えるかというのはたくさん考えました。

― 演じる上で役作りの助けになった、ご自身との共通する部分や共感できる部分はありましたか?

有村:和歌子を分析していくと、きっとこの人は自分に納得しないままイエスと言い続けて過ごしてきたんだなと。その環境の中でも楽しみや幸せは見つけてきてはいたんでしょうけど、ふとしたときにどこか寂しさや孤独感があるというか。人は誰しも裏表があるでしょうし、100%の1つの感情だけではないので、そういった部分では、私自身もいろいろな感情を持って生きているというところで共感し合いましたね。

― プロダクションノートを拝見すると、夫・高志役の塩野瑛久さんとエチュード(即興で行う演技)をしたとのことでしたが、どのように行われたのでしょうか?また、そこから発見したものはありましたか?

有村:2人が出会って夫婦になって…という描かれていない時間を、監督も含めて一緒に共有して、「きっとこうだったよね」とお話しする時間がありました。その後、病室での和歌子と高志のシーンのリハーサルを少し行いました。お互いの考えを共有しないと噛み合わないこともたくさん出てくるので、共通認識を持てたのはすごくありがたかったです。あと、撮影が始まる前にお会いできたことも大きかったと思います。

◆有村架純、黒木華&南沙良との共演は「とにかく勉強になりました」

― 本作は黒木さん演じる清恵、南さん演じる麻由との3人のシスターフッド(女性同士の連帯・結びつき)が物語の中心となっていますが、お二人との共演はいかがでしたか?

有村:お二人は役者さんとして既に確立されている方々ですし、どのように交わることができるかすごく楽しみにしていました。実際にお会いしてみると、ご自身のペースがありながらも、表現に対してすごく誠実で。見ているだけで楽しかったですし、「このセリフをこういう言い方で表現するんだな」など、一緒にお芝居していてとにかく勉強になりました。

― 初の母親役とのことですが、すごくリアルな母親像でした。子役のお二人との共演はいかがでしたか?

有村:あの2人が頑張ってくれていたおかげで、私もいろいろな感情をもらいました。涙というのは、相手からもらうものがないと出なかったりするので、2人からもらったものは大きかったです。撮影は大変だったと思いますが本当に頑張っていましたし、一緒にゲームをしたりもしました。0歳児のさいまくんも、お人形で吹き替えの場面もありますが、結構出演してくれていて。本当に泣かない子でドシッとしていて、とても頼りがいあったので助けられました(笑)。

◆シンガポール撮影、黒木華からのお土産も「冷蔵庫に貼っています」

― 本作はシンガポールでも撮影が行われましたが、シンガポールでの印象に残っているエピソードがあれば教えてください。

有村:シンガポールでは1週間ほど撮影があり、朝から夜まで撮影があることが多かったので、みなさんとご飯に行けたのは2日間ぐらいでした。黒木さん、南さん、マネージャーさんたちとみんなでラクサというシンガポールのヌードルを食べに行ったり、衣裳部さんやメイクさんたちとチリクラブを食べに行ったりしましたね。

私が夜まで撮影があり、黒木さんが少し早く終わられて街を散策されていた日があったのですが、お土産にマグネットを買ってきてくださって。それを今冷蔵庫に貼っています(笑)。

― シンガポールと日本の違いなど、撮影では何か印象的なことはありましたか?

有村:シンガポールの現地のスタッフさんにも協力していただいたのですが、すごく熱量が高かったです。本当に親切でしたし、日本で撮影していたときよりも恩恵をいただいちゃったのではないかと感じるほどで、感謝感謝の1週間でしたね。

― クランクアップでは拍手が出たとお聞きしたのですが、クランクアップはどのようなシーンだったのですか?

有村:栗原(颯人)さんと屋台のような場所で2人でビールを飲んでいるシーンでした。シンガポールでの撮影もみっちりだったので、スタッフさんたちもすごく頑張ってくださいましたし、“終わった”という達成感からくる拍手だったのかと思います。

◆有村架純「背中を押してあげたい」苦境の女性たちへ

― 金の密輸という犯罪を通してではありますが、苦境にある女性たちが1つの行動を通して人生を生き直せるというのが、本作のテーマの1つになっていると思います。そういった女性の生き方に共感するところはありましたか?

有村:和歌子たちがしてしまったことは金の密輸という絶対してはいけないことなので、犯罪をしてまで人生を切り開くことを推奨することはできませんが、自分の生活や環境を打破したいという感情は、絶対に誰しも1回は持ったことのあるものだと思います。そこは背中を押してあげたいなとも思いました。

― ありがとうございました。

(modelpress編集部)

INTERVIEW PHOTO:加藤千雅

◆有村架純(ありむら・かすみ)プロフィール

1993年2月13日生まれ、兵庫県出身。2010年「ハガネの女」(テレビ朝日系)でドラマ初出演。近年のおもな出演作にドラマ「石子と羽男-そんなコトで訴えます?-」(TBS系/2022)、大河ドラマ「どうする家康」(NHK/2023)、「海のはじまり」(フジテレビ系/2024)、映画「月の満ち欠け」(2022)、「花まんま」(2025)、「ブラック・ショーマン」(2025)など。現在放送中の日曜劇場「GIFT」(TBS系)に出演しているほか、2026年9月には主演映画「さとこはいつも」の公開を控える。

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《モデルプレス》

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