
憧れのハイブランドや品質が優れた高級品を「一生モノ」だと思って思い切って購入した経験に、身に覚えのある方は多いのではないでしょうか。ですが、今までに一万人以上のファッションチェックを行ってきた僕、植松晃士から僕から言わせていただきたいのは、「一生モノ」はないってこと。前回の記事では、「一生モノ」を10年以上着続けるのではなく、常々アップデートしていくことの大切さをお話ししました。
……ですが、たったひとつだけ「一生モノ」になるものがあるんです。今回は、それがどんなものなのか、なぜなのかお話しいたします。
【植松晃士のエイジレス・ビューティ#9】後編
◆「一生モノ」になるお洋服もあるにはある。だけど……
お洋服でいえば「シャネル」だけは例外。唯一の「一生モノ」だけど……
「一生モノ」はない。とお話しておいてなんですが、実は「シャネル」だけは例外なんですね。なぜなら、これにはマジックのように、ヴィンテージという価値がついてくるから。シャネルだけは「一生モノ」と言ってもいいんです。例えば、バッグでいえばエルメスの「バーキン」「ケリー」も同じ魔法がかけられています。こちらも「一生モノ」となり得ますね。あるいは「ロレックス」。高い金額で売買される、価値があるアイテムだからです。

……とはいっても、シャネルのアイテムもそのまま着てしまってはアップデート感がゼロ。今の流行のアイテムとうまくミックスさせて着こなさなくちゃいけません。そのためには類まれなセンスが必要とされます。そうなると、うかつに手を出せないですよね。
◆昔着た洋服、今でも着れるものってないの?――いいえ。そんなことはありません!
昔なつかしアイテムで、今の時代にマッチしそうな服って?

「一生モノ」ではないにしても、参考までにお話しさせていただくと、今のアイテムとうまくミックスさせることができるなら、昔に買ったラルフローレンのシャツやLEEのジージャンは、結構使えますよ。クローゼットの奥から取り出して、細身ではなく、ワイドパンツに合わせてラフに着こなしてみるといいかもしれません。
せっかく高いお金を出して買ったのに。「憧れ」のアイテムなのに。そういう気持ちはわかりますが、全人口のセンターともいえる50代以上の大人世代、時代の風を読んで、いつまでも現役感たっぷりで楽しく過ごしましょう!
この記事の前編>>「一生モノ」って、本当に一生使える?憧れと品質で「清水買い」したお洋服の行く末って……?
取材・文/中尾 慧里




