時を超え、虹を通じて空から降ってきた10歳の少年アルコと、気候変動により荒廃した世界で生きる少女イリス。その出会いは世界をも変える冒険の始まりだったーー。
未来からやってきた少年アルコ役に『怪物』『国宝』の黒川、2075年の地球で暮らす少女イリス役に日本舞踊市川流の舞踊家としては四代目市川ぼたんの名跡を持つ堀越ほか、梶裕貴ら豪華声優陣が日本語吹き替え版の声優をつとめている。この日、熱気あふれる会場の様子を目の当たりにした堀越と黒川は緊張の面持ちとなっていたが、いざアフレコをはじめると迫真の演技を披露。一方の山里も、軽妙な芝居を披露し、作品を盛り上げた。
そんな中、自身が演じたシーンについて思うところがあったのか、黒川が「もう一回お願いしてもいいですか?」とリテイクを申し出るひと幕も。それに対して「なんてプロ意識! ひとつも間違ってなかったのに」と山里。だが、ふと何かに気づいた様子で「皆さん、今の箇所、黒川くんが間違ったと思っているでしょ……実は俺が間違って(セリフを)ひとつ飛ばしちゃったんです。ごめんね、罪をかぶせて!」と告白し、会場は笑いに包まれた。
さらに本作のハイライトとなる大切なシーンになると、堀越と黒川の芝居にも熱がこもる。聴く者の心を揺さぶるような2人の演技に、監督がカットをかけ忘れてしまう場面も。山里も「素晴らしいですね……」と2人の芝居に感心することしきりだった。そんな収録取材を終え、囲み取材に応じた黒川が「ただでさえ人が多くて緊張していたのに、アフレコということでもっと緊張してしまいました。でも時間がたってから同じ役を演じることもあまりないので、すごい貴重な経験になりました」と語ると、堀越も「とにかく緊張して、すごく熱くなりました」とコメント。
山里が声をあてたのは、アルコを追うおかっぱ頭の3兄弟のドゥギー。「僕はおそらく最初の方の、誰もいない状態での収録だったんですけど、主人公の2人がこんなに素晴らしいなんて……。こんなすごい2人の後に自分の声が加わってくると分かっていたらきっとプレッシャーで録れなかったはず。すごいものを見たなと感じました」と称賛の声を寄せた。そして初共演となった山里の印象について質問された黒川は「今日はじめてお会いしたんですが、テレビで見たまんま。お会いできただけでも本当に光栄です。控室でもやさしく話しかけてくださって。僕、めっちゃ緊張してたんですけど、楽しく話せてうれしいです」と回答。
堀越も「控室に入ったら、本当にテレビの中で見たまんまの赤いメガネをかけているんだと思って。すごく優しい方だと思いました」と続けると、報道陣から「印象に残ったのは赤いメガネだけ?」という声も飛びだし、会場はドッと沸いた。
一方の山里は「もちろんおふたりのことはいろんな場面で拝見してますし、作品でその姿を見るとすごくしっかりしてるなと思うけど、時折オフの時に見せる笑顔やしゃべり方はやっぱり等身大で。そんなふたりの姿が見れて今日はすごくお得な気持ち」と2人の印象について語る。「それでもいざマイクの前に立つと、仕事のスイッチが入って顔が変わるわけですから。この若さでこれだけのすごいプロ意識を見せてもらえると、自分も気合いが入りますね」と刺激を受けている様子だった。
なお、堀越と黒川にとっては、本作がアニメ作品での初主演作。「お話をいただいた時はすごく緊張しましたし、黒川さんと一緒ということで、大丈夫なのかなという不安がありました」と堀越が正直な思いを吐露すると、黒川も「僕もものすごい心配で。でも心配よりもすごい楽しみが勝ったんです。フランス版も拝見したんですが、それもめちゃくちゃ面白くて。それを僕たちが演じさせてもらえるんだと思ったらそれも嬉しくて。収録も楽しかったです」と笑顔を見せた。また、父(十三代目市川團十郎)と弟(八代目市川新之助)の反応について質問された堀越は「まだ映画が公開していないので」と前置きしつつも、「アフレコ前に父が『頑張ってきてね』と言ってくれました」と返答。さらに「観たらなんと言ってくれると思う?」と質問されると、「まだ分からないですが、でも頑張ったねとは言ってくれるんじゃないかなと思います」と付け加えた。
一方の山里は、妻・蒼井優から励ましの言葉を受けたという。「時々、声の仕事で自分に自信がない時があるんですけど、その時の励ましの言葉で『自分が思ってるより声が唯一無二っぽいから頑張ってきたらいいよと。テクニックがどうとかで自信をなくすんじゃなくて、あまりいない声として呼んでもらったんだと、それだけは自信を持って行っておいで』みたいなことで送り出してもらったりするんで、その確認のためにもやっぱ奥さんに見てもらいたいですね」と明かす。その評価について「作品の出来もいいので、かなり高評価と踏んでおります。自信はあります」と自信を見せつつも、「でも、もしXなどで黙ってたら怒られたんだなと思ってください」と冗談めかして、会場を沸かせた。
最後のメッセージを求められた山里は「本当に楽しくて夢のある、そして何よりこの世界観が本当に素晴らしくきれいなので、是非劇場で体感していただきたいなと思います。僕もしっかりと活躍してるんでそこら辺も見ていただきたいなと思います」とコメント。堀越も「『ARCO』は未来のお話で、人と人との間の感情といった温かいものも描かれているので、是非劇場まで足を運んで見ていただけたら」と続け、最後に黒川が「観た後にきっと未来を想像したくなるような、温かくて素敵な映画だと思います。ぜひ劇場でご覧ください」とメッセージを送った。
『ARCO/アルコ』は4月24日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開。










