
仕事上で大きなストレスを抱えているわけではなく、人間関係にも恵まれて、業績もよく、得意先からの評判もいい……こんな状態だと、仕事が楽しくて仕方ないと感じるかもしれません。
でも、どんなに仕事が順調でも、どうしても頑張れなくなってしまうこともあります。
「頑張りたいのに頑張れない」のはなぜなのか、医師の視点で紹介します。
毎日頑張ってる!でも、実は人に言えない悩みが…

イラスト/lely
43歳になったばかりのサチさん。仕事は順調で、数か月前に受けた健康診断でも、とくに異常は見当たりません。
「だけど、最近働いていて、からだがつらいと感じることが増えた気がする。気持ちのうえでは充実しているけど、眠くて仕方ないし、些細なトラブルにイライラするし、変な汗をかくこともあるし……」
だけど、昔から体力自慢だったサチさん。周りの人からも「いつも元気で頼れる」と言われることが多く、体調不良を言い出せません。
「寝込んだり病院に行ったりするほどの不調じゃないし、少し疲れがたまっているのかも?」
サチさん自身、こんな風に考えていました。ですが、症状はどんどん悪化していくのです。
更年期前から不調を感じる人が多いって本当?

Photo:O-DAN
実は、サチさんが悩んでいたのは代表的な更年期症状です。サチさんもある日、夫から指摘されて驚きました。
「私も更年期について調べたことがあるけど、更年期って閉経を迎える前後5年間のことでしょ? 45~55歳くらいに迎える人が多いって言われているし、まだ数年は先のことじゃない?」
確かに、サチさんの言う通り一般的には45~55歳が更年期だといわれています。だけど、サチさんの夫は意外なことを言いました。
「俺もサチがつらそうだから調べたけど、更年期を迎える前から女性ホルモンのバランスが崩れて、不調を感じる人もいるらしい。それに、45歳以降というのはあくまで目安だから、もしかしたらサチは既に更年期を迎えているのかもしれないよ」
夫の言葉に驚きつつも、サチさんは更年期について調べ始めました。その結果、早急な対策が必要であると感じたのです。
更年期を我慢する大きなデメリット

Photo:photo AC
更年期の不調を「年齢を重ねたから仕方ない」「いつか治まる」と放置するのは、大きなデメリットがあります。
ほてりや動悸、イライラや気分の落ち込み、不眠などの症状を放置すると、慢性的に自律神経が乱れている状態となるため、日常生活や仕事に支障をきたす可能性があります。また、気分の落ち込みを放置すると更年期症状だけにとどまらず、うつ状態に進行するリスクもあります。
更年期症状によって、家事や仕事のパフォーマンスが落ちたり人間関係に支障をきたしたりするケースは少なくありません。ただし、適切なセルフケアによって不調が軽減できる場合もあります。そのため、ケアをせずに我慢を重ねること自体が大きなデメリットともいえるでしょう。
本編では、仕事も人間関係も順調なのに、なぜか体がついてこない……そんな“頑張りたいのに頑張れない”不調の背景にある更年期の兆しについてご紹介しました。
▶▶体が動かないのは「年齢のせい」と諦めないで。更年期女性に必要な“内側からの根本ケア”
では、更年期世代が知っておきたい「根本からのケア」として、セルフケアの工夫や、内面へのアプローチについて解説します。




