染谷将太主演、悪夢のようなヒューマンサスペンス『廃用身』5月公開 | NewsCafe

染谷将太主演、悪夢のようなヒューマンサスペンス『廃用身』5月公開

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『廃用身』©2025 N.R.E.
  • 『廃用身』©2025 N.R.E.
  • 染谷将太
  • 久坂部羊
  • □田光希
染谷将太主演映画最新作『廃用身』の公開が決定。ティザービジュアルも到着した。

デイケア「異人坂クリニック」に通うお年寄りの間で、漆原院長(染谷将太)が考案した画期的な治療が密かに広まっている。究極のコスパの良い介護を目指すため、<廃用身>(麻痺などにより、回復見込みがない手足のこと)の切断を行った結果、「身体も心も軽くなった」、「厳しい性格が柔らかくなった」などと予想外の好ましい副作用が現れたという。噂を聞きつけた編集者・矢倉は、老齢期医療に革命を起こす可能性を感じ取り、漆原に本の出版を持ちかける。しかしやがて、デイケアに関するとある内部告発が週刊誌に流出、患者宅で起きた衝撃の事件をきっかけに、全てが暗転していく――。

本作は、久坂部羊の小説デビュー作で、あまりに強烈な設定から「映像化、絶対不可能!」と話題を呼んだ「廃用身」の映画化。

外務省医務官を経て、在宅訪問医として、終末医療の最前線に立ち続けてきた著者自身の経験から生まれた本作。「廃用身をめぐる、ある画期的な幸福実験は、残酷な禁断療法なのか、それとも究極のコスパの良い介護なのか。世界最速で超高齢社会へ突き進む日本に突きつける、観る者の心の均衡を静かに解体していく、悪夢のようなヒューマンサスペンスが開幕する。

染谷が演じるのは、医療の限界を超えたいと力強く訴え、理想を追い求めるあまり、合理性と狂気の危うい狭間へと踏み込んでいく医師・漆原糾。監督と脚本は『家族X』『三つの光』の吉田光希。本作は、学生時代に原作と出会って衝撃を受けて以来、20年にわたり温め続けてきた、渾身企画の映画化だ。

染谷は「社会的な意味も大いに含むこの作品を映画芸術として吉田監督は正々堂々と描き切りました。1人の医師の、1つの症例のような人生を、皆様に目撃して欲しいです」とコメントを寄せている。

合わせて公開されたティザービジュアルは、森に囲まれた芝生の上で、車椅子の老人たちが輪になり風船遊びをする光景を、俯瞰で捉え、前景には蝶がブレた姿で写り込み、遠近感のズレが穏やかな風景に微かなめまいを与えている。

『廃用身』は2026年5月、TOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開。
《シネマカフェ編集部》

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