お育ちに差が出る「パンの食べ方」。年末年始の食事会で、覚えておきたいテーブルマナー | NewsCafe

お育ちに差が出る「パンの食べ方」。年末年始の食事会で、覚えておきたいテーブルマナー

面白ネタ・雑学 OTONA_SALONE/WORK
お育ちに差が出る「パンの食べ方」。年末年始の食事会で、覚えておきたいテーブルマナー

今年も終わりに近づき、お仲間と食事会があるかもしれませんね。実は、食べ方は見られています。「美しい所作だった」「こんな心遣いがいい」と言われるポイントを(一社)日本プロトコール&マナーズ協会松田玲子先生にあげていただきました。今回は、洋食の場合と、和食の場合でわけてみます。

【 気品を身につけるシンプルな教え#118】

【こちらも読まれています】◀◀お育ちがバレます。「割り箸のお作法は?」覚えておきたいテーブルマナー

▶これ1つで美しさに差が出る

【洋食編】

◆カトラリー(ナイフ&フォーク)の美しい持ち方、食べ方を見ると惚れ惚れしますね

美しい食べ方をする方は、誰からも一目置かれます。特に、カトラリーの持ち方は慣れている人ほど自然です。美しい持ち方を覚えましょう。

ナイフやフォークは柄の部分を人差し指で押さえ、先端を下に向けて「ハの字」に持ちます。脇を締めるイメージで持つと、美しい姿勢をキープできます。これはフォーマルなお店でもカジュアルなお店であっても同じです。

◆はじめから肉や魚をひと口大にしないで。細かい食材はナイフを盾に

ナイフは食材を切る役目、フォークは、食べ物を刺す、寄せる、口に運ぶという役目があります。肉や魚は、左からナイフで切って、フォークでいただきます。

食べやすいからと、最初に肉や魚をひと口大に全部切ってしまうと、肉汁が出て温度も下がり、美味しさも損なわれてしまいます。

ナイフは、切るだけでなく、盾にする役目もあります。細かい食材をいただく時は、ナイフを盾 にして、フォークで寄せてからすくうと美しくいただけます。

▶育ちがいい人のパンの食べ方は

◆カトラリーで「食事中です」「食べ終りました」のサインはご存じですか?

たとえば、会話を楽しんだり、ワインをいただくために食事を中断する場合があります。その際は皿の上にナイフとフォークを「ハの字」になるように置くのがマナーです。ナイフは刃を内側に、フォークは背の部分を上にします。カトラリーをそろえて皿の上に置くと、「食べ終わりました」というサインです。

 

◆パンはかぶりつかずちぎって召し上がってくださいね

食事は「一回一口でいただく」ことがあげられます。まるごとかぶりついたりするのはレディにあらずです。両手でちぎり、左手のパンはパン皿に戻し、一口サイズのパンを右手に持ち、1回1口でいただきます。右手でパンを頂く理由は、左手を不浄の手とする国や宗教への配慮のためですので、覚えておきましょう。

▶外食の際に守りたいマナー

【どちらにも言える大切なこと】

◆スタッフに、サービスのたびに「ありがとう」と言っていますか?

お店のスタッフに、サービスをしていただいたら、その都度「ありがとう」と感謝をする姿は温かい気持ちになります。シェフも腕を振るっておいしい料理を作っていますので、感謝の気持ちを伝えることの大切さは世界共通です。また、気持ちの良いコミュニケーションとなります。

◆自分のことばかり話さず人の話を聞く姿は品があります

会話の内容は教養のあらわれです。どのような年齢、国、立場の方とでも気持ちの良い会話ができるように、話題を準備することはレディとしてのたしなみです。
決して、同伴者の感情に触れ、気まずくなる可能性のある話題はしないように。特に、自分のことばかり話したり自慢話をすることは、会話のタブーのひとつです。我が強いということは心が幼い証です。同席する皆が楽しくなる話題をいくつか準備しておき、自分の話は控え目にする位でちょうど良いと心得ておくといいですね。

 

▶雑談がうまくなるコツは

◆会話のポケットを持っているとその場の空気を心地よくします

食事中の会話については、その日の会の目的は何なのかによって変わってきます。そのため、日頃の円滑なお付き合いをするためにも「会話のポケット」を持つことをおすすめめします。自分の興味のあるものだけでなく、各世代に通じる内容など幅広い情報を会話のポケットに取り入れるようにします。その日に集まるメンバーが事前にわかっていたら、お一人ずつと会話ができるような話題を提供できるように会話のポケットに入れておく準備をして臨むのがベストです。

◆次に会話がつながるような受け答えをするようにこころがけを

何か質問をされて、「はい」「いいえ」だけで答えると、そこで会話は終わってしまいます。会話は相手との会話のキャッチボールですから、「はい」と答えた後に続けて、なぜそう思うのか、なぜそれが好きなのか等、ご自分の考えや意見を言ってみてはいかがでしょうか。それを聞いた相手や周りの方々が、その先に話しがつながっていき、さらにその場が和やかになっていきます。受け答えに気を付けるだけで、相手の印象も変わり、その場の雰囲気も変わってきます。

テーブルマナーは店の雰囲気や料理の味を損なわず、最高の状態で楽しむために考え出されたものです。一つひとつのルールには理由があり、それを守ることで店内の人が皆、気持ちよく過ごせるように工夫されています。

食事をする時は同席する人たちと一緒に和やかな雰囲気のもと、自身も気持ちよく美味しい料理が楽しめることが大切です。テーブルマナーで気を遣えるということは「心遣い」ができる人です。だれも見ていないところでも自然にできる「気づかいの習慣」が、意外なところで、人の心に残るのです。ぜひ、良いひと 時をお過ごしくださいね。


《OTONA SALONE》

特集

page top