人生詰んだどん底サラリーマンが、再就職した会社で“ちょっとだけ”エスパーになり、仲間たちと世界を救う!? さらに彼に課された不条理で不可解なルールは、人を愛してはいけない、ということだった――。
先日放送を終えた第7話では、「ノナマーレ」の社長で文太(大泉洋)たちエスパーを作り出した張本人・兆(岡田将生)が、文人(フミト)という名の四季(宮﨑あおい)の本当の夫“ぶんちゃん”であり、2055年に存在する人物であることが判明。
しかも、文太たちが日頃、顔を突き合わせている兆は、30年後、2055年の未来から投影されている立体映像で実体がないため、触れることもできない…。この衝撃の事実を知った文太は、現在を生きる文人に接触。しかし、文人は兆の存在やミッションのことはもちろん、四季のことすら知らず…。四季の本当の夫である文人が、なぜ、何も知らないのか――。
そこで明かされたのが四季の記憶の秘密。以前、兆はある理由から“この先、2026年に出会う“四季に”未来の記憶”をインストールしようとしたが、不完全なままで終わっていた。そのため、文太と文人の記憶が四季に混在する現象が起こり、混乱状態に陥っていたのだ。
兆はこの混乱から四季を救おうと、“未来の記憶”の再インストールを提案。しかし、再インストールが成功すると、文太や桜介(ディーン・フジオカ)、円寂(高畑淳子)、半蔵(宇野祥平)、佐助たちと過ごした半年間の記憶が消えて、すべて元通りになる。
兆からそう説明された四季が選んだのは文太。そして仲間たちと過ごした半年間の記憶で…。兆の正体と四季の記憶の秘密が、ついに明かされた。
謎多き2役に挑んだ岡田将生「自分だけではこの役はできなかった」
この物語の“始まり”であり、裏の主人公ともいえる存在になった【兆】と、現代を生きる【文人】という謎多き2役に挑んだ岡田がクランクアップ。
情報解禁時のインタビューで、「中盤あたりから1話から見返したくなるような仕掛けがいろいろありますので、ぜひ兆にも注目してほしい」と語っていたが、まさにその言葉通りとなった。
兆が文太たちに課すミッションや、本当の目的、そしてその存在自体など、謎が謎を呼ぶ展開の連続に、現在1話から見返す人が爆増している。
そんな謎多きキーパーソンを演じぬいた岡田は「自分だけではこの役はできなかった。スタッフの皆さんが作ってくださった役なんじゃないかと思いました」とニッコリ。また「四季と文人の幸せな過去のシーンも撮ることができて、ご褒美のような時間でした」と、万感の思いで最後の撮影を終えた。本作は残すところあと2話。12月9日放送の第8話では、兆が“世界を変える理由”が明らかに。
文太と文人、2人の“ぶんちゃん”が選ぶ愛の結末とは…? 岡田が演じる兆と文人には最後まで要注目となっている。
第8話あらすじ
「ノナマーレ」の社員として、兆に“選ばれし者”の条件、それは《いらない人間》であること――。未来(2055年)に実体がある兆は、この2025年の世界で誰とも結びつきがない、ディシジョンツリーの外側にいる人間を使うことで、影響を最小限に、世界の形を変えようとしていた。
すべてを失い絶望していた文太、同様に孤独だった桜介、円寂、半蔵……全員が「もしもエスパーになっていなければ、今年中に死んでいた人間」であるから「人を愛してはいけない」というルールだったと告げられ、愕然とする。
そんな中、突如、桜介の身体に異変が…。
四季は、夫の《ぶんちゃん》が、文太ではなくフミトであることを思い出した。ただし、四季とフミトが出会い結婚するのは来年、2026年の出来事。未来の記憶が混じったのは、半年前に兆が飲ませた白銀色の液体“ナノレセプター”が原因。予定通り行けば「十年分の記憶」を無意識下にインストールでき「四季を救う」ことができるのだと兆は言っていた。
だが途中で停電が起き、記憶が最適化されないままインストールは失敗してしまった。そのせいで四季は、まだ見ぬ夫を求めてさまようことになり、文太が代わりにあてがわれたのだった。
兆は、新たに作り直したナノレセプターを四季に飲ませようとしたが、飲めばこの半年の記憶が消えるという。それを聞いた四季は、兆を拒絶して、文太を選んだ。兆が言っていた「四季を救うため」とは一体なんだったのか……真意は不明のまま。
円寂・桜介・半蔵はノナマーレをクビになり、それぞれの社宅を出ることに。だが、なぜか文太だけはクビにならずに、兆から新たなミッションを告げられる。文太は「やるはずがないだろう!」と怒りをあらわにするが、兆は「あなたはミッションをやるしかない」と告げる。
「ちょっとだけエスパー」は毎週火曜21時~テレビ朝日系にて放送中。






