
3回受験して東京大学に入学しました。さんきゅう倉田です。紛うことなきおじさんではあるけれど、「2浪」と言っています。
このように浪人する人もいるけれど、現役で合格する人は6割5分を超えます。理科三類なら現役は7割以上。
多くの東大生にとって、東大受験は楽勝なのでしょうか。
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▶「でたらめの受験情報」を発信する人の特徴
塾や専門家であっても鵜呑みにしない
みなさんは受験生の親として、塾やインターネットで情報収集をするかもしれないが、自信をもって話すからといってその人の話を鵜呑みにしてはいけない。
得てして、正しい人間は慎重なものである。
自分の情報が間違っているのではないかという不安を抱えながら発話する。だから、発話する前にファクトチェックする。
さらに意見と事実を分けて話す。
もし、塾やインターネットの情報が意見と事実を分けていなければ警戒した方がいい。
では、どのようにそれらを分けるのか。
例えば、意見であれば、「~~と思う」と付け加えればいいし、事実であれば情報源や引用元を必ず添える。そうすれば聞き手はそれを調べることができるし、情報源によってその情報を信じるか信じないか判断することができる。
事実を述べるのに情報源を明かさないのは不誠実極まりない。
不誠実な人間は、自分の話が誤りで、それを信じた他人が失敗したり損失を被ったりすることに責任を感じない。
だから、みなさんは自分の身を自分で守るために、意見と事実を分離して情報として摂取しなければならない。
▶「それってあなたの意見ですよね?」
事実と意見を分けない他人の例
先日、知人と食事をしていたときのことだ。
ぼくに縁談の話があり、女性と二人きりで会うこともできるし、付き添い人を召喚して3人ないしは4人で会うことができると伝えた(急に縁談の話をしましたが、東京大学の研究室のツテでそういうお話をいただきました。芸人である自分が縁談をする人生だとは思ってみなかったので、何があるか分からないななどと思っております)。
ぼくの懸念は、4人で会うことによって、初対面が3人になり、気を使う相手が増えることだ。
これに対し40代の知人女性は以下のように述べた。
「付き添いの人に気なんか使わなくていいですよ。女性だけに気を使えばいいんですよ」
ぼくはそうは思わない。来てくれた全員に楽しんでほしいし、付き添いの人を無視して空気のように扱うなんてできない。
「無視はしなくていいけど、気は使わなくていいです」
ではどのように扱えばいいのだろうか。それが分からないから、結局全員に気を使い、全員に楽しんでもらいたいのだ。
さて、知人女性はぼくより年上で子供もいる。縁談の作法に詳しそうだ。自分が正しいという信念を持って話をしている。縁談に参加したことがあるか、周囲にたくさんいるのかもしれない。
ただ、実際に確認したところ、全く縁談の経験はないし、自分の意見を客観的事実のように話す“癖”があるだけなのであった。
このような出来事は社会において散見されるので、みなさんも注意して受験情報を得てもらいたい。
■編集部より
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