宝塚映画祭は、2000年より兵庫県宝塚市で開催されている市民映画祭。昭和の日本映画全盛期に宝塚で作られた作品や、映画館で観る機会の少なくなった国内外の優れた作品などを発掘して上映している。
映画祭の会場となるのは、宝塚唯一の映画館、宝塚シネ・ピピア。客席50席のスクリーン2つを有するこの劇場は、宝塚に大きな被害をもたらした阪神・淡路大震災の復興計画の中、市民の声がきっかけとなって宝塚市が設置した、全国でも珍しい公設民営の映画館となっている。なおシネ・ピピアは、10月29日に開館26周年を迎える。

<料金>1回券/一般:1,300円 シニア・学生:1,200円 ハンディキャップ割引:1,000円
3回券/3,000円(本人のみ使用可、映画祭期間中も販売)
※前売券の販売はありません。3回券のみ11/7(土)よりシネ・ピピア窓口のみで販売
宝塚映画名作選
宝塚映画製作所で作られた名作の数々、6作品一挙上映。『お姐ちゃんに任しとキ!』
1960年/宝塚映画/90分/カラー/35mm<団令子 生誕90年>
『小早川家の秋』
1961年/宝塚映画/103分/カラー/DCP<原節子 没後10年>
『ある大阪の女』
1962年/宝塚映画/89分/カラー/35mm<団令子 生誕90年>
『暁の合唱』
1963年/宝塚映画/92分/カラー/35mm<宝田明 没後3年>
『士魂魔道 大龍巻』
1964年/宝塚映画/106分/カラー/35mm<稲垣浩 生誕120年>
『大菩薩峠』
1966年/宝塚映画・東宝/120分/白黒/35mm<岡本喜八 没後20年>
●開催記念トークショー
11/21(金)13:40(無料)「宝塚映画・映像を語ろう」
トーク:
河内厚郎さん(宝塚映画祭実行委員長、文芸評論家)
岡崎洋子さん(元宝塚映像スクリプター)
戦後80年記念特集
宝塚出身のスター、園井恵子さんは広島で被爆し死去。園井さん出演の日本映画屈指の名作『無法松の一生』と、阪神間が舞台の名作アニメ『火垂るの墓』を、戦後80年を記念し上映。
『無法松の一生』
1943年/大映/80分/白黒/DCP(4Kデジタル修復版)※2Kで上映
<稲垣浩 生誕120年><園井恵子 没後80年>
●トーク「名作『無法松の一生』の数奇な運命を語る」
11/22(土)14:40『無法松の一生』上映後
ゲスト:宮島正弘さん(撮影監督、『無法松の一生』4Kデジタル修復版監修)
『火垂るの墓』
1988年/スタジオジブリ/88分/カラー/デジタル<野坂昭如 没後10年>
●トーク「野坂昭如と『火垂るの墓』」
11/23(日)12:05『火垂るの墓』上映後
ゲスト:河内厚郎さん(宝塚映画祭実行委員長、文芸評論家)
文芸映画特集
生誕100年を迎えた三島由紀夫原作の名作『潮騒』と、かつて宝塚に住んでいた画家で2011年に88歳で亡くなった元永定正さんが特別出演する『利休』(野上彌生子原作)の2本の文芸映画を上映。
『潮騒』
1964年/日活/81分/カラー/デジタル<三島由紀夫 生誕100年 没後55年>
『利休』
1989年/松竹/135分/35mm<野上彌生子 生誕140年>
特別招待作品上映
監督・白羽弥仁、主演・中江有里の話題作をいち早くプレミア上映。
『道草キッチン』
2025年/キョウタス/96分/カラー/DCP
●11/24(月・祝)13:40『道草キッチン』プレミア上映前、白羽弥仁監督舞台あいさつ
宝塚映画祭2025 スペシャル企画
<映画館にまつわる特集~エール・ザ・シネ・ピピア>
ミニシアターの苦境が伝えられる中、映画でシネ・ピピアを応援する!
『映画を愛する君へ』
2024年/フランス/88分/カラー/DCP
『ディス・マジック・モーメント』
2023年/cinema drifters/90分/カラー/DCP
●11/27(木)14:10『ディス・マジック・モーメント』上映後、リム・カーワイ監督 トークショー
<映画ニューウェーブ 小田香監督特集>
第1回大島渚賞に輝き、いま最も新しい小田香監督の意欲作2本を爆音上映。
※この2作品は音量をあげての「音量アップ上映」となる。
『鉱 ARAGANE』
2015年/ボスニア・ヘルツェゴビナ・日本合作/68分/カラー/DCP
●11月27日(木)16:30『鉱 ARAGANE』上映後、小田香監督トークショー
クロージング作品『Underground アンダーグラウンド』
2024年/トリクスタ/83分/カラー/DCP

「懐かしの宝塚映画ポスター展」開催!
映画祭期間中、「シネ・ピピア」ロビーにて展示。
「第26回宝塚映画祭」は11月21日(金)~27日(木)、シネ・ピピアにて開催。










