絵にかいたようなズボラ代表、オトナサローネ編集部Tです。好きな漫画はちびまる子ちゃんです。
今回は、まさか9月に万博のチケットが入手困難になるなんてつゆも思わず、
チケットを取らないまま「万博に行く予定」だけ立てていた私たち一家のお話をさせていただきます。
飛び石連休の合間の平日だった9月22日月曜日、
子どもが授業参観の代休で学校が休みだったので、親子三人で万博へ行く計画を立てていた。
混雑を見越して、ホテルも新幹線も、9月上旬には予約していた(夫が)のに、
私が取ると豪語していた万博のチケットは取れないなんでつゆも思わず、なぜかそれだけ後回しに。
まさか入手困難になるなんて思わずに、チケットを取らないまま「万博に行く予定」だけ立てていた。
大阪旅行出発の前日(9月19日金曜日)に慌てて、万博チケットサイトにアクセスし、購入を試みるも、全日「売り切れ」の文字が……パパと子どもになんて言おうと冷や汗をかく。
夫はスマホ使いこなせない勢だからと、「万博チケットはアプリ管理だから私が取っとくね!」と威勢よく言ったことをことを後悔してもしてもしきれない。
しかも、大阪駅から万博会場西ゲートまでのバスだって、ホテルと一緒に予約していたのに!
「まぁ、普通の大阪旅行になっちゃってもいいよ」とパパの優しい言葉に励まされながらも、
なんとか手だてはないかとあきらめきれずにXやグーグルで検索。
そんななか「当日券、並ばずに買えた!」とのPOSTを発見した。
とりあえず新幹線もホテルも取っちゃったし、どうなるか分からないけど行ってみよう。
▶当日キャンセル枠を発見!行けるかも!?
万博前日。チケットサイトに2枠の空きを発見!
万博前日の21日日曜日、新大阪駅着。
定期的にキャンセルが出ていないか、わずかな期待を込めて万博チケットサイトにアクセスする。
するとなんと!その日(日曜日)の11時と16時に空きが出ているではないか!!!
ということは、明日も、当日キャンセル組の空きが出るかもしれない!!!
「日曜日でも空きが出てるんだから、平日の月曜日は絶対空きが出るでしょう、もういけるよ、大丈夫」と安堵し夫に伝えた。
そして、その日は道頓堀の巨大看板を楽しみ、人生何度目か分からないグリコポーズで写真を撮り、
なんば花月は当日立見券も完売で見られなかったけど、
たこ焼きのかぶりものをかぶったり、お好み焼きをテイクアウトしたりと、心ゆくまで大阪を満喫した。
道頓堀は竹下通りさながらの混雑で、万博の盛り上がりを感じ、翌日への期待がさらに高まった。
▶「バスが出発しない!?」
バスが出発しない!?当日券の販売開始時間に間に合わない!
なぜか周到にバスだけは予約していた私たち。10時15分大阪駅南口バスターミナル→万博会場(西ゲート)行き。
朝から、昨日のように、チケットサイトの空き枠が出るのをチェックする。
しかし、空きは定期的に出るものの、購入しようとすると「売り切れです。購入できません」の表示が…。
電話をかけてもかけてもつながらない人気チケット同様に、
空いた瞬間に取れるのはもう奇跡のようで、おそらく合計十数回はトライしたが、一回も購入できなかった。
「やっぱり行けないかもしれない」と頭をよぎる。
「外から見れるだけでもいいよね」本当はそんなことは1ミリも思っていないのだけど、夫とお互いを励まし合う。
そしてここにきて、もともと「万博は行きたくない」と言っていた子どもが、
「万博行きたくなってきちゃった」とかぬかし始めて、追い打ちをかける。
さらには、バスターミナルにいる団体のご一行や、ミャクミャクグッズをぶら下げた家族連れ、浮かれたカップルなど、
おそらく私たち以外はみんなチケットを持っているのだろうと心からうらやましかった。
でもまだあきらめない。Xをチェックする。
「当日券の長蛇の列ができてる」とのPOSTを発見。あぁもう本当にダメかも、当日券が手に入ること、みんな気づいちゃったんだ。
ひとまずバスの時間がやってきた。
すると…
「すみません、機械の故障で、チェックインできませんので少々お待ちください」
バス会社の社員だろうか、若い女性スタッフがずっとどこかに電話して、話している。
当日券の販売時間に遅れちゃう、、、やきもきしながら、出発時間を1分すぎ2分すぎ。
一向に解決する様子が見られない。
そこにヒーローがあらわれた。団体ご一行のツアーコンダクターのおじちゃんだ。
「もうそんな機械のことなんか後でいいから、お客さんを乗せろよ」と。
よく言った、おじちゃん!!!!ここに並んでいるみんながあなたに賛同しています!!!
引き続き電話をしながら、「無理無理」と言ったそぶりで手をふる若い女性社員。
そこでひかないのがこのおじちゃんのかっこよさ。
「おい、ここにいるお客さん全員にお詫びする責任取れるのか!もう乗せて出発しろよ」とおじちゃん。
運転手さんも賛同して、「お待たせしました~!」と客を誘導する。
これで5分遅れくらいでは到着できるかな、ありがとうおじちゃん!
11時、西ゲートにバスが到着。「チケット引換所」の様子は?
「当日券は、チケット引換所で買える」との情報は得ていた。
バスは西ゲートにむかう途中に東ゲートの横を通り過ぎた、窓越しに長蛇の列が見えた。
「あれがもしかして当日券の列!?」
やっぱり無理かも、とあきらめ半分で肩を落としながら、西ゲートでバスを降りる。
トイレの横に「チケット引換所」と白い紙が貼られたプレハブのような簡素な建物が見えた。
「あそこだ!」
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