夏のクーラー漬けで「蓄積した冷え」が深刻化する前に、即温めるべきは「おなか」とどこ?シャワーだけでも温活できる簡単テク2つ【石原新菜先生が解説】 | NewsCafe

夏のクーラー漬けで「蓄積した冷え」が深刻化する前に、即温めるべきは「おなか」とどこ?シャワーだけでも温活できる簡単テク2つ【石原新菜先生が解説】

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夏のクーラー漬けで「蓄積した冷え」が深刻化する前に、即温めるべきは「おなか」とどこ?シャワーだけでも温活できる簡単テク2つ【石原新菜先生が解説】

暦のうえでは秋になっても日中は暑い日が続いているので、一日中クーラーのなかで過ごす毎日を送っていませんか?

ひと夏を冷房のなかで過ごした女性に体調不良を抱える隠れ冷え性が急増中。「女性の不調のほとんどは冷えが原因です」と、語る医師の石原新菜先生に、夏の冷えを秋に持ち越さない「新・温活習慣」について教えていただきました。

【石原新菜先生の“ご自愛温活”のすすめ#5】

夏の間、クーラー漬けで過ごした体は…?

今年の記録的な猛暑で多くの方が疲れをため込んでいらっしゃるかもしれません。電車も、オフィスも、商業施設も、ご自宅も、どこへ行っても「寒い」と感じるほどクーラーが効いていますよね。一日の多くをクーラー漬けのなかで過ごしていることで、気づかないうちに体に冷えが蓄積。その冷えが原因で体調を崩されていらっしゃる方が多いのです。

特に女性の不調の多くは冷えからくるといっても過言ではありません。そのため、真夏の冷えが少しずつおさまりつつある今こそ、ぜひ冷え対策をはじめてほしいと思います。

腹巻きとレッグウォーマーでおなかと足を冷えから守る

暑い季節にも腹巻き?と驚かれるかもしれませんが、私は一年中みぞおちまで隠れる腹巻きパンツを着用しています。血流の多いおなかを温めると、全身に温かい血液が循環して冷えを予防できます。夏の暑さが気になる方は、例えば冷房の効いたオフィスにいる間は腹巻きをするなど、微調整しながら腹巻きを着用してみてください。

また、私は夏でも腹巻きと合わせてレッグウォーマーも欠かしません。夏はサンダルや素足で過ごすことが多いですし、冷房の冷たい空気は下へとたまるので、知らず知らずのうちに足元が冷えてしまいます。足首には太い血管が集まっているので、ここを温めることも体の中を温めることにつながるのです。

最近は腹巻きもレッグウォーマーも、暑い季節でも心地よく身につけられる薄手で通気性のよい素材の商品が発売されています。ぜひ、季節に合った素材を選んで、一年中腹巻きとレッグウォーマーを活用して、冷房冷えを予防しましょう。

汗がじんわり出るくらいの入浴を。シャワーにするなら?

暑いとシャワーだけですませる方が多いと思うのですが、温活の基本は入浴です。湯ぶねにつかれば日中の冷房冷えを取り除いて、体の芯から温まることができます。また寝る前にぬるめのお湯につかることで副交感神経が優位に働いて、睡眠も深くなります。長い時間入らなくても、額にじんわり汗が出るくらいの時間つかればOK。これだけで体が芯から温まり、疲れも取れてよく眠れますよ。このように入浴は体にいいことしかありません。

それでも、忙しいときはシャワーだけになることもありますよね。そんなときは、洗面器に熱めのお湯を入れて足浴をしながらシャワーを浴びましょう。足を温めるだけでも全身の血流を促してシャワーだけよりも体が温まります。そして、仕上げに肩甲骨の間に少し熱めのお湯を当てるのもおすすめです。ここには褐色脂肪細胞という熱を生み出す細胞があるので、温活にもいいですし、脂肪燃焼もサポートしてくれます。

ちょい足しスパイスで温活食を取り入れて

この夏食べたものを思い出すと、そうめん、冷やし中華、冷ややっこなど、冷たいものばかりではないでしょうか? 暑い日に熱々の食べ物はあまり食べたくないかもしれませんが、冷たい食べ物ばかり食べることは内臓を冷やす原因のひとつになるので注意してくださいね。ただし、冷たいメニューもちょっとした工夫で温活食に変わります。そのカギになるのがスパイスや薬味を加えること。

もともと薬味には消化を助け、血行促進をサポートする働きがあります。麺類なら、しょうがやねぎ、みょうが、しそをたっぷりと。大根おろしやたまねぎスライス、にんにくを加えるのもおすすめです。また、つけ汁に唐辛子やわさび、さんしょうなどのスパイスで仕上げれば、風味豊かな夏の温活食になります。

ただし、薬味やスパイスを、汗をかくほどかけすぎるのは禁物です。汗をかくと熱を放出して体を冷やしてしまうので、薬味の量は体が「ポッポッとして温かいなぁ」と感じるくらいが目安です。

不調を未然に防いで明日を元気に迎えるための温活は、自分自身をいたわるいちばんのご自愛ではないでしょうか。ぜひ、猛暑にたまった冷房冷えを温活で取り除いて、体調を崩しやすい季節の変わり目に備えてくださいね。

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【解説】
イシハラクリニック 副院長
石原新菜先生

ヒポクラティック・サナトリウム副施設長、健康ソムリエ理事。1980年 長崎市生まれ。小学2年生までスイスで過ごし、高校卒業まで静岡県伊東市で育つ。2000年4月帝京大学医学部に入学し、卒業後は同大学病院で2年間の研修医を経て、現在父、石原結實のクリニックで主に漢方医学、自然療法、食事療法により、種々の病気の治療にあたっている。クリニックでの診察の他、わかりやすい医学解説と親しみやすい人柄で、講演、テレビ、ラジオ、執筆活動と幅広く活躍中。


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