35歳から東大受験を始めて、3回受験して文科ニ類で合格しました。
さんきゅう倉田です。現在3年生です。
0から勉強して3年で東大に受かることは可能である。成功の要件を一般化するとすれば、圧倒的な勉強量と質である。
さらに、個人的な方法論を共有したい。
まず、勉強が嫌いだと受験勉強などできない。嫌いだと逃げてしまう。
だから、一つひとつの科目を好きになるように努力した。
日本史だったら、「奈良や平安の時代から先例って重視されたんだな。現代でも『前例がない』って断る人がいるのは、日本の伝統的な考え方が染み付いているんだな」とか、この古文単語は漫画で見たことあるなとか、楽しい部分を探すのだ。
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▶塾のオンラインでの授業中、決めていたルールとは?
さらに、塾での授業中はスマートフォンを開かないようにした。
ぼくは、入塾試験を免除してもらって友人が営む東大専門塾に入れてもらった。授業は全てオンラインだったので、スマートフォンで新聞を読んだりInstagramを覗いたり容易にできる。
だが、そういう欲望に勝ち、自分を律することで勉強時間を確保できた。また、好意で入れてもらった塾の授業を蔑ろにするのは不義理である。
なお、一日にどのくらい勉強したのかが曖昧にならないよう、勉強時間をストップウォッチで測っていた。食事や家事などで勉強を中断する時は必ず止めて、その日何時間勉強をしているか把握し、目標時間に足りなければ睡眠時間を遅らせた。
勉強は質が大事だが、量も重要だ。
そして、質は定量的に測れない。しかし、量は違う。測った数字は受験生を裏切らない。
▶勉強嫌いな子も「これだけはやるべき!」。その科目は?
勉強嫌いな子どもこそ、小学生からやるべき勉強は
小学生でも中学生でも高校生でもいいが、勉強が嫌いな子供、とくに何もしていない子供、彼らに勉強させたい親には、英語を薦める。
大学受験において、英語は必須だ。
国立だろうが私立だろうが、難関校だろうが日東駒専だろうが受験で英語を使う。だから、早くから勉強していても決して無駄にならない。
さらに、私立文系には、英語と小論文だけ、英語+1科目と小論文、英語+2科目といった受験方法があり、英語ができれば合格率がかなり上がる。
少し前にマッチングアプリで出会った女の子は慶應SFCの出身で、英語と小論文だけで受験したという。小論文の勉強などたかが知れているので、実際は英語だけできれば合格する。
そのような受験方法だと社会人になってから苦労するが、学事歴を求めるのなら選択肢として良いだろう。さらに、英語は受験だけでなく仕事でも使える。就職活動で役立つし、社内で重宝されるかもしれない。
加えて、英語が話せると私生活での効用が高まる。
▶私生活でのメリットとは
海外旅行も楽だし、日常的に外国人と交流することで異文化を知り、見聞を広められる。賢い人間であるように見える点でも良い。
また、英語は勉強の側面と娯楽の側面があって、勉強が嫌いでも動画の視聴や外国人との会話などで能力を伸ばせるし、時間が経っても能力が失われづらい。だから、費やした時間が無駄にならない。
ぼくは受験が終わって2年経つので藤原道長の一族の名前は言えないが、中学の時に学んだ英語の会話文は覚えている。
迷ったら英語を学習してほしい。
勉強はいつでもできる。
歩いているとき、シャワーを浴びているとき、料理をしているとき、寝る直前の目を瞑っているとき。
いつでも脳内で勉強できる。その日にテキストで見かけた単語や会話を脳内で繰り返せば、ずっと勉強できる。
そうやって勉強する習慣が身につけば、勉強ばかりの生活にストレスを感じなくなる。
勉強時間が確保できずに困っている方は、真似してみてほしい。
■編集部より
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