高校生の6割がスマートフォンでAIを週1回以上利用していることが2025年8月21日、MMDLaboの調査で判明した。利用したことのある高校生の84%が「課題や宿題への取組みがスムーズになった」など、AIを使い始めて変化を感じているという。 「2025年高校生のスマホとAIの利用実態調査」は、2025年7月25日~29日にかけて、NTTドコモ・KDDI・ソフトバンクの大手3キャリアと契約している15歳~18歳の高校生を対象に実施された。対象者数は、予備調査2,475人、本調査600人。 調査結果によると、高校生のスマートフォンでのAI利用は6割、利用頻度は週1回以上が6割。利用サービスは「ChatGPT」が81.9%ともっとも多く、ついで「Gemini」が28.3%、「Grok」が14.8%と続いた。一方、パソコンでの利用経験は27.2%にとどまっていることがわかった。 AI利用の目的は、「宿題や課題の答えを調べるため」が34.2%でもっとも多く、ついで「趣味や遊びとして、AIと会話を楽しむため」が32.9%、「課題やテストの解説を受けるため」が29.3%となった。 利用者のうち84.0%の高校生がAIを使い始めてから生活に何らかの変化を感じていると回答した。具体的には、「課題や宿題への取組みがスムーズになった」や「問題を1人で抱え込まず、気軽に相談するようになった」」「分からないことを調べるとき、まずAIに聞くようになった」などの変化があったという。 また、高校生の直近半年における通信の繋がりやすさについては、78.0%が「繋がりやすかった」と回答。外出時の通信速度はKDDIがトップで、通信の安定性はソフトバンクがトップだった。外出時における利用サービスで、繋がりやすさを5段階評価してもらったところ、特に「インターネットブラウザ」や「SNS」での満足度が高かった。通信会社別では、ソフトバンクが全項目で1位となっている。 なお、この調査は、通信会社の通信経験に焦点をあてており、オンライン専用プランとキャリアサブブランドを含んでいる。