こんにちは、ライターの岡本ハナです。
私の長女はADHDと強迫性障害を併せ持つ、いわゆる発達障害児ちゃん。
発達障害の子育てをしていると「なんでそんなことにこだわるの?」という場面がよくあります。
今回は、そんな“こだわり”を、ちょっと笑えてちょっと切ない視点で紹介します。こだわり頻度をランキング形式にしているので、誰かの「わかる!」につながるかも!?
【第5位】自分空間が絶対!
長女の部屋には効きの悪いエアコンしかありません。
この熱帯夜を過ごすのはあまりにも可哀想なため、エアコンのある部屋に誘っているのですが、「余計寝れないよ!」だそう。この「自分空間でしか落ち着かない」というこだわりは、安心のセーフゾーンみたいな背景があるような気がします。
“眠る”という無防備な時間だからこそ、守られた空間でなければ落ち着かないのでしょうか……。
【第4位】服のタグは絶対に切る!
タグが肌に触れると“針で刺されてるみたい”に感じるようで、すべての服は“タグ除去儀式”を経てから着用。これはいわゆる感覚過敏なのでしょう。
ただ、年齢を重ねるたびに、その儀式は薄れていきました。
【第3位】自分専用のハンドタオル必須!
長女は超ド級の潔癖症。それは強迫性障害の持ち主だからなのですが……そのこだわりに対して、彼女なりの対策をしています。洗面台では、家族共用のハンドタオルは使っておらず、少し下のほうに自分専用のタオルを設置。
さすがだなぁと思っていたのですが、実は弟の4歳・次男君は、この長女が設置したハンドタオルの方が手が届きやすいみたいで、何食わぬ顔して使っています(笑)。
これが長女にバレたらどうなることやら。
【第2位】お気に入りは一筋!同じブランドの色違いで揃える
洋服は、気に入ったらとことん!同じ形・同じ素材のものを色違いで揃えるのが、わが子流の安心スタイル。
視覚的にも触覚的にも落ち着けるアイテムが決まっていることで、「今日は何を着よう?」という選択のストレスが軽減されるのかも。いわば、彼女にとっての“ユニフォーム”です(笑)
その繰り返しが、穏やかな毎日のリズムをつくっているのでしょう。
【1位】「あと5分…あと3分…」自分カウントダウン
うちの子は、何かを終わらせるときに“自分でカウントダウン”を始める。「あと5分でやめる」「あと3分で終わる」「あと1分…」と、まるで自分に言い聞かせるように。
親として、時間に間に合わせたい時に「じゃあ、あと5分ね」と言ったとしても、本人の中では「自分で納得する時間」が必要なので、その時間が確保できなければ絶対無理!パニック気味になります。
こちらとしては、ちゃきちゃきやってほしいのがホンネではあるけど……本人のペースに任せる!そのカウントダウンは“気持ちの切り替え準備”だと思って、割り切っています。
本編では、発達障害のある娘が毎日を安心して過ごすための「こだわり」を、親である岡本ハナさんの視点からランキング形式で紹介しました。
▶▶「こだわり」は“偏り”じゃない。発達障害の娘の世界に少しずつ足を踏み入れて気づいたこと
では、ランキングを通じて見えてきた“娘の世界”について、母である筆者が今、感じていることをお届けします。