元国税職員さんきゅう倉田です。東京大学の3年生です。
最近になって、東大には学士入学という制度があって、文学部フランス文学科ならフランス語の試験だけで東大に入れると知って驚いています。
▶「社会を変える」使命に燃える東大生
「社会を変えよう」と奮闘する東大生。勉強以外の過ごし方は
東大には休学する学生が多い。
ほんの少しだけやりたいことがあったり、家業を手伝ったり、インターンに精を出したかったり理由は様々だが、学業と両立できないくらい時間を費やす何かと出会って休むようである。
ぼくは、高校を卒業してすぐに日本大学に進学したが、休学している人間なぞ聞いたことがなかった。大学に馴染めず授業に出てこなくなった友人はいたが、休学したかどうかは分からない。
風の噂でいつのまにか退学していたことを知ることはあった。
しかし、休学という制度を使っている学生はいなかった。とにもかくにも休学とは縁がない。
しかし、今東大で「休学した」と言われても驚かない。
留学する学生も多いから、1年降りることに慣れている。
今年の夏から留学する友人は10人を超える。
休学や留学ををしなくとも、学業と並行して自分のやりたいことをやっている学生は大勢いる。
ぼくの友人の一人は女性の生理についてのリテラシーを高める団体を作って活動している。
先日、その第1回目のイベントがあって参加してきた。
活動に関する思いはもちろんのこと、客観的なデータを示して生理やPMS(ホルモンバランスの変動によって起こる月経前症候群で、情緒が不安定になるなどの症状がある)について学ぶ機会となった。
また、グループワークの時間が複数回設けられていて、同世代の男女が忌憚なく生理について話せる雰囲気が作られていた。
▶「生理です」と言いづらい世の中を変えるには
女性からの意見で生まれた「生理のゲーム」で世の中が変わる?
女性から「生理であることを言いづらい」という意見があった。当然の意見である。
ただ、これには「恥ずかしいから言いづらい」というだけではなく、「体調が悪いことをアピールする弱い人間だと思われたくない」という理由もあった。
こういうときはまず何が問題か考えないと、解決できない。
「生理です」と言うと、「体調が悪いことをアピールするな」と考える人間はいるだろう。
自分は女性ではないので言ったことはないし、言われたこともないので世間の様子からの推測になるが、そこそこいそうである。
これは別に生理に限らず、職場で「風邪なんです」と言った場合も、「体調が悪いことをアピールするな」と思う人間はいるかもしれない。
風邪の辛さは人類全体が知っているが、生理の辛さは女性の一部にしか分からないから、なおさらである。
さて、「体調が悪いことをアピールするな」と思われてしまうのは、まさしく体調が悪いときにだけ「生理です」と言うからである。
わざわざ言うということは、何らかの配慮を求めていると考えてしまうし、ある程度人の気持ちが分かるのなら、考えて当然である。
そこで、体調が悪くないときも「生理です」と言うのはどうだろうか。
理由なく「生理です」と言うと相手を困らせてしまうので、言えるような仕組みを作りたい。
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