「外見は綺麗でも中身はボロボロですね」健康には自信があった48歳 元モデルを襲った“更年期の落とし穴”とは? | NewsCafe

「外見は綺麗でも中身はボロボロですね」健康には自信があった48歳 元モデルを襲った“更年期の落とし穴”とは?

女性 OTONA_SALONE/LIFESTYLE
「外見は綺麗でも中身はボロボロですね」健康には自信があった48歳 元モデルを襲った“更年期の落とし穴”とは?

閉経の前後5年を一般に更年期と呼びます。日本人の閉経の平均年齢は一般的には50歳といわれていますが、新しい研究での平均値は52.1歳とされています。となると、47~57歳の世代は更年期に当たる人が多くなります。身体の不調に苦しみ「更年期障害」の状態に至る人もいます。

私ってもう更年期なの? みんなはどうなの?

オトナサローネは同世代の女性100人がいまどのような更年期を迎えているのか、そのあり方を取材しています。

【100人の更年期】

◆トウコさん
関東在住、48歳のライター・元モデル。58歳の夫、大学生の息子と3人暮らし

※ご本人の年齢や各種の数値は取材時点のものです。

※写真はイメージです

若い外見は保てても、中身はボロボロ

「私は、体育会系の父親の影響で、子どもの頃から筋トレが身近にありました」

と語るトウコさん。20代半ばまではモデルの仕事もやっており、「スポーツジムで体を作る」のは、トウコさんにとって日常の一部。40代になってからも生活のなかのルーティンの一つでした。

「それが、ある日お風呂上がりに開脚ストレッチをしているときに内ももに痛みが走り、そのあと数日、うまく歩けなくなってしまったんです。こんな軽い動きで体をいためるなんて……」

小学生の頃から父の指導のもと、腹筋・背筋・スクワットを毎日各100回、なわとびを1000回とガチなトレーニングを積んできたトウコさん。若い頃と比べても崩れることのない美ボディを保っていた彼女は、愕然としました。

「内ももが回復したあとに、ジムでトレーナーの指示に従いながらスクワットを行っていたら、こんどはもっと激しい痛みを味わうことになりました。太ももが内出血によって色が変わり、本格的に歩けなくなってしまったんです。それ以降はもう怖くてトレーニングもできなくなりました。病院に行ったら、『筋断裂』と書かれた診断書をいただきました」

定期的に通っていたトレーニングジムもそのまま退会。「クロスフィット(ウェイトリフティングなども含む高強度の運動)に挑戦したい」と思っていたのも断念せざるを得ませんでした。

「できることが制限されてしまうのは凹みますが、今は自分自身の体を労っている時期です。”体って、車みたいなものなのか”って思いました」

ピカピカに磨いていても、中はサビサビで、エンジンは止まりそう……。頑丈なようでも、48年の年月を経ていろいろと壊れてくるのは、体も車も同じだなぁと実感したそうです。

43歳頃から「肩こりと腰痛」が悪化、47歳でヘルニアに

思えば、体の不調が現れ始めたのは、ちょうど更年期といわれる時期と重なっていました。仕事柄、デスクに張りついて、ずっとパソコンを見続けていますが、43歳頃から「肩こりと腰痛が加速度的にひどくなった」と感じていました。

とくに左側の腰からお尻、太ももにかけてこわばりがあり、その違和感が日に日に大きくなっていきました。また生理の初日に酷い頭痛に襲われて、肩を中心に体中が痛むようになったそうです。

医師からは漢方薬を勧められましたが、「毎日3回飲んで、効くかどうかの判断をするのに2カ月間かかる」漢方薬はトウコさんにとってはハードルが高く、気の長い話に思えたため、漢方薬での治療は選びませんでした。

騙し騙し、やり過ごしてきた腰の不調は、47歳のとき、「椎間板ヘルニア」という形で現れました。

「腰に『プチッ』という軽い違和感があったと思ったら、数時間後には微動だにできなくなりました。最初の2日は経験したことのないような痛みで寝たきりで、3日目に激痛にあえぎながらカニ歩きで整形外科に行きました」

医師からは「椎間板の水分がなくなってます」と言われ、MRIで撮った画像には、患部が黒く影になって写っていました。

「見た目でわかるっていうのは、こたえました。老いている、その事実を認めざるを得なかったです」

その後も腰の調子が悪く、先日始めて仙骨ブロック注射を行ったというトウコさん。

「効果には個人差があるということで、祈るような気持ちで打ったのですが、私には即効性がありました。でも、外陰部の感覚までが数時間、完全に麻痺して怖かったです(笑)。注射から一週間半たちますが、しつこかった痛みはまだ戻ってきていません。打ってよかったです」

リハビリのときに理学療法士さんに「私の腰の不調ってやっぱり、更年期が関係してるんですか?」と聞いたところ「そうですね、関係がないとはいい切れません」と言われたそうです。

「夏でも震えるほど寒い!」自律神経もガタガタで

病院にかかるまでもないような小さな不調は、数え切れないほどあると語るトウコさん。たとえば、体感温度の調節がうまくできなくなったそうです。

「私の場合、ホットフラッシュはないのですが、夏でもガタガタと震えるほど激しい寒気に襲われることがあります。あと困るのは、夜中に足がつる、こむら返りで目覚めることです。立ち上がると目の前が暗くなる起立性低血圧もすごいですし、自律神経の調整がうまくいっていないのだなと思います」

自律神経を整えるには一般的に「朝の光を浴びる」「体を労ってリラックスする」などと言われています。

「そういった知識はひととおり持っているわけです。でも、いざ自分がその状況になってみると『一体、どうしたらいいのか?』と戸惑うばかりでした。つい数日前にも、この暑い最中だというのに、寒気で眠れない日が3日続いたのです。さすがに『なんとかしないと』と思って、近所のスーパー銭湯で体をじっくり温めたあとに外気浴でゆっくり体を冷ましながらリラックスして、さらに眠る前に足の裏と手のひらのオイルマッサージをしてみたら、よく眠ることができました。地道なケアが大切と痛感しましたね」

また、リハビリのために通っている整形外科で「常に肩に力が入っています。肩をグーッと持ち上げ、ストーンと脱力させるエクササイズをやってください」とアドバイスを受けたので、空き時間にやるようにしているそうです。

「手のマッサージも、体がポカポカしてくるような気持ちよさがあったので、毎日の習慣に取り入れました」

本編では、元モデルでライターのトウコさんが、更年期とともに肩こりや腰痛がひどくなり、さらには寒気やこむら返りといったさまざまな症状に悩まされたお話をお届けしました。

▶▶ある日突然来た「お尻のトラブル」。元モデル48歳の私が「手放すこと」に気づいた更年期のリアル

では、トウコさんを襲ったさらなる悲劇「おしりのトラブル」、そして日々の体の変化を受け止めながら、前向きに歳を重ねる「心の変化」をお伝えします。


《OTONA SALONE》

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