49歳、子育てはひと段落したけれど「何もしていない自分」が不安だった。そんなときに出会った「心が落ち着く」新習慣とは | NewsCafe

49歳、子育てはひと段落したけれど「何もしていない自分」が不安だった。そんなときに出会った「心が落ち着く」新習慣とは

女性 OTONA_SALONE/LIFESTYLE
49歳、子育てはひと段落したけれど「何もしていない自分」が不安だった。そんなときに出会った「心が落ち着く」新習慣とは

日々が飛ぶように過ぎていくなか、自分のあり方に漠然と迷う40代50代。まるでトンネルのように横たわる五里霧中ですが、そんななか「ほんのちょっとしたトライ」で自分のあり方を捉えなおすには、「最初の一歩」に何をしてみればいいのでしょうか。

ライター野添ちかこがオトナサローネ読者にインタビューを行い、リアルな女性の人生をお届けする本シリーズ。今回は、子育てを終えた49歳のカオリさんが、あることをして、等身大の自分を認められるようになったお話をご紹介します。

◾️カオリさん
神奈川県在住、49歳の専業主婦。夫と大学3年の息子、高校3年の娘の4人家族

【私を変える小さなトライ】

 

子ども2人が成長し、「何をしていいのか分からなくなって」

2年前に息子と娘の受験がいっぺんに終わって、事実上の子育ては終わったのかな? と思いました。まだ毎朝のお弁当作りはあるものの、それは育児というよりは家事。子どもたちはご飯さえあれば大丈夫で、「自分がいなくても、この家は回っていく」と感じ始めました。

そう思うと嬉しいやら、さみしいやら、複雑な気持ちです。毎日の生活は変わらないのに、気が抜けてしまって、何をしていいのか分からなくなってしまったんです。

周囲のママ友たちは「うちは、まだ第3子に手がかかるから」「働かないといけないから、忙しくて」と言っていて、私と似たような環境の人はいなくて、余計に宙ぶらりんでした。

 

寝る前の15分間を「マインドフルネス」に使ってみたら……

とりあえず、何かやったほうがいいと思って、ヨガ,ピラティス、中国語など、興味のあることにあれこれと手を出してみましたが、長続きはしませんでした。そんな自分にがっかりもして……。

そんなとき、自己啓発本を何冊か読んでみたら、「瞑想」を勧めていることが多かったんです。瞑想って何だろう……と興味を持ちました。最近は「マインドフルネス」という言い方もされますが、呼吸を整えて、日々の雑念から離れ、自分の内面に意識を向ける方法です。

お金をかけずに、家でもできますので、寝る前に15分ほど、寝室で坐禅を組んでみました。本に書いてある通りに、寝室の電気を消して、瞑想用の丸い座布団を敷いて、ゆっくりと呼吸を整えます。

「おりん」を買ってきて、始めと終わりに「チーン」と鳴らすと、澄んだ音色が心地よくて、より心が整うような気がします。おりんというのは、仏教の僧侶が読経するときに鳴らすものです。仏壇に置かれている仏具ですが、今はインテリアを邪魔しないオシャレなものも作られています。おりんの音は、空間を浄化してくれるそうです。そんなことで瞑想グッズを愛用しつつ、1年半くらい、瞑想を続けています。

瞑想したら、よく眠れるようになって

カオリさんが使っている座布団とおりん

瞑想は、夫がお風呂に入っている時間などにやっています。瞑想を始めて変わったなと思うのは「よく眠れるようになった」こと。以前はベッドに入ってから、「私、これからどうしよう……?」と思考の渦に飲まれて、頭の中でさまざまな思いがぐるぐると反芻して、眠れずにいたのですが、瞑想をするようになってからは余計なことを考えることが減ってきました。

以前は、漠然と「このままじゃいけない」と感じていたんです。どうして、そんなふうに感じていたかといえば、私は、「『がんばる』ことに依存していた」んじゃないかと思います。目標を立ててがんばらないと、生きている気持ちがしないというか……。

思えば、子どもの頃から追い立てられるように勉強してきました。高校受験が終わればすぐに大学受験。そして、いい会社に就職をするために、またがんばる……。常に努力をして、成果を追い求めてきました。私たちの世代は「就職氷河期」です。よくいう「がんばり症候群」だったのではないかと思います。

子育てが終わったら「何かをしなければいけない」、打ち込める習い事が見つからなければ、「何か仕事をしたほうがいいんじゃないか」。仕事も、「資格をとって仕事につなげる」「大学院に行く」というような、インターネット上の情報に感化されて、「私も何かしなくちゃ……」と焦りが募っていきました。目標みたいなものが浮かんでは消え、消えては浮かんでという時期が続いていたのです。

本編では、子育てのゴールが見えてきたカオリさんが、「何かしなければいけない」と焦るなかで「瞑想」と出会い、訪れた心身の変化についてお届けしました。

続いての▶▶49歳、「私はこのままでよかったんだ」。すてきな自分像の呪縛が解けたとき、人生が動き始めた

では、「理想の自分像」を思い描いていたカオリさんが、自分サイズの仕事を始めたことで訪れた心境の変化について、お届けします。

画像はイメージです


《OTONA SALONE》

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