【モデルプレス=2025/05/23】アメリカ・ニューヨークのラジオシティ・ミュージックホールで開催される世界最高峰の演劇・ミュージカルの祭典「第78回トニー賞授賞式」を生中継するWOWOWの番組スペシャル・サポーターを務めるSixTONESの京本大我(きょうもと・たいが/30)にモデルプレスらがインタビュー。初めて訪れたニューヨーク・ブロードウェイで得た学び、真摯に向き合い続ける表現活動への想いを語ってもらった。【写真】SixTONES京本大我、初NY満喫ショット◆WOWOW「生中継!第78回トニー賞授賞式」「トニー賞」とは、該当期間中(通常は前年4月末からの1年間)にニューヨークのオン・ブロードウェイで開幕した演劇、ミュージカル作品を対象に贈られる賞で、アメリカ演劇界で最も権威のある賞。作品賞や俳優賞はもちろん、演出家、デザイナーらスタッフへの賞が演劇とミュージカルに設けられており、まさに1年のブロードウェイを総括するアワードといえる。京本は2024年に引き続き、2回目の「トニー賞」WOWOWスペシャル・サポーターを務める。◆京本大我、ブロードウェイを訪れ芽生えた新たな想い― まずは、2年連続で「トニー賞」WOWOWスペシャル・サポーターを務める心境をお聞かせください。京本:去年オファーをいただいた時「トニー賞」やブロードウェイの凄さは分かっていながらも、知らないことが多かったので、事前番組などを通じて様々なことを勉強させていただきました。今年はニューヨークに行かせてもらい更に「トニー賞」を身近に感じながらリスペクトを持って向き合うことができると思います。2年連続携わらせていただけて本当に光栄です。― 去年とはまた違った感覚?京本:はい。授賞式の会場であるラジオシティ・ミュージックホールに行ったり、今回ノミネートされている「フロイド・コリンズ」などを観劇したので色々お話しできることを、すごく楽しみにしています。― 昨年サポーターとして授賞式をご覧になって印象に残っていることはありますか?京本:生中継で授賞式を見る機会は初めてでしたが、ノミネート作品のパフォーマンスを一挙に見られるなんて、すごく贅沢だなと思いました。授賞式では、受賞者が一緒に頑張ってきたキャストやスタッフに感謝し称え合って涙している姿が印象的で「トニー賞」の魅力に改めて気づかされました。― いつかこの舞台に立ってみたいという想いもあるのでしょうか?京本:いやいや(笑)!僕の前に(井上)芳雄さんや城田優さん、育さん(山崎育三郎)といった先輩方が沢山いらっしゃるので。夢として持たれているのか分かりませんが、皆さんが立っている姿を見に行きたいですね。僕はまだまだなので、プライベートでもブロードウェイに行って、もっといろいろな作品を見たいですね。― 憧れの場所のような?京本:はい。ブロードウェイでいろいろな作品を鑑賞して、どんどんリスペクトが増しているので、今年以降に出演する作品へ対する向き合い方も変わってくると思います。本当に貴重な経験でした!◆京本大我、初NYでの学び・刺激を受けたこと― 初めてニューヨークを訪れたということで、現地で感じたことを教えてください。京本:ミュージカルに携わっている身からすると、ニューヨークやブロードウェイは憧れの場所なので「やっと来られた!」と純粋に嬉しかったです。去年も事前番組「ハロー・トニー!」でいろいろ勉強していたのですが、自分の目でしっかり見ることの大切さを改めて実感しました。ニューヨークは、街のどこを見ても全ての広告がミュージカル作品になっていて、日本でドラマ・映画・CMの広告がいっぱい掲出されているのと同じ感覚で「SMASH」や「ライオンキング」などの広告がずらりと並んでいる光景にはすごく興奮しました。ニューヨークでは観劇することが日常なんだなと感じました。― 劇場の雰囲気もコンサートみたいな感覚だったと。京本:そうなんです。日本だとスタンディングオベーションはあっても基本拍手だけで静かに観るスタイルだと思いますが、ニューヨークでは歓声も飛び交っていてコンサートに近い観劇スタイルでした。カーテンコールも大体1回だけで観客も2回目を待たずしてすぐ席から立ち上がって帰っていきます。ニューヨークの人にとってミュージカルは、それくらい気軽に観ることができるもので皆さんの身近にあるんだなと感心しました。― ニューヨークでは、今年の振付賞にノミネートされた「SMASH」とミュージカル・リバイバル作品賞などにノミネートされた「フロイド・コリンズ」をご覧になったとのことですが、観劇してみていかがでしたか?京本:「SMASH」はテレビドラマシリーズからインスパイアされた作品でドラマ版も拝見しましたが、ミュージカル版ではキャストが増えていたり、メインキャストの設定が変わっていたりとブラッシュアップされていて、完全に生まれ変わっていました。とにかくコメディ要素が強く笑いが絶えなくて、皆を幸せにする作品だと思います。そして何より、マリリン・モンロー扮する役者さんのセクシーさや魅せるパワーを間近で感じられました。「フロイド・コリンズ」は、僕も演じた「ニュージーズ」のジャックを演じていたジェレミー・ジョーダンさんが主演ということで、親近感も湧きながら拝見しました。主人公の探検家が穴に落ち、閉じ込められてしまうという実話に基づいたストーリーで、洞穴の中にいる主人公を約2時間近く見せ続けるなんてすごく難しいだろうし、どうやって舞台化するんだろうと思っていたのですが、穴に潜っていくところの見せ方や、ステージング、演出がシンプルだけどすごく凝った方法で施されていて、とても勉強になりました。楽曲も難易度が高い曲ばかりでしたが、キャストの皆さんがさらっと歌われていてさすがだなと思いました。― 芸術学校「フランク・シナトラ・スクール・オブ・ジ・アーツ」での体験はいかがでしたか?京本:すごく貴重な経験でした。ミュージカルや演劇を志している若者たちは、僕と10歳以上離れているのですが、皆さん大人っぽくてレベルが高かったです。実際に劇を一幕だけ観させていただいたのですが、先生から「それぞれで意見を出し合って」とフィードバックを提案されると、生徒たちが「ここの集中力が足りなかったと思う」「ここは早口だった」「ここはふざけ過ぎだと思う」と率直な感想を述べていて凄いなと感心しました。「これ言ったら嫌われちゃうかな?」と思ってしまうようなことも遠慮なく指摘し合い、それを素直に受け入れる姿も素敵でした。僕も演じる上で、ただ周りからの指示を聞くだけでなく、物事を考えて意見を言うことの大切さを再確認できました。◆京本大我、プロの姿勢から学んだ理想像― 昨年からのスペシャル・サポーターとしての経験や今回のニューヨークでの経験などを通じ、ミュージカルとの関わりが一層深まったと思います。改めて再発見したミュージカルの魅力や、ご自身の意識の変化があれば教えてください。京本:ブロードウェイの演者の皆さんを見て最初に思ったのは、苦労や疲れが一切感じられなかったということ。「今日ちょっと調子悪いのかな?」とコンディションの良し悪しを何も感じさせないくらい完璧にやり切っている姿を拝見し、レベルの高さとプロの凄さを感じましたし、スタミナもクオリティも圧巻で、僕もプロとして最低限そう在りたいと思わせられました。2023年に「ディズニー・ブロードウェイ・ヒッツ」で共演したキシー・シモンズさんは「ライオンキング」のナラ役を9年演じ続けたそうで、とんでもない数字に驚きました。僕は10年近くミュージカルをやっていますが、その期間とほぼ同じくらいの9年をひとつの役にずっと注ぎ込んでいたと考えたら精神力の面も含めリスペクトが増しました。― 井上芳雄さんと宮澤エマさんのお二人がナビゲーターを務められますが、京本さんがスペシャル・サポーターとして、ご自身らしく魅力を伝える上で考えていることはありますか?京本:芳雄さん達もきっと色々な作品を観られていると思うのですが、僕は僕の経験を通じてブロードウェイの魅力を伝えられたらいいなと思っています。実はそのために行った場所もあります!自分の目で見て、自分の耳で感じたものをお話できたら、視聴者の方々にも伝わると思うので、経験して感じたことを素直に共有させていただきたいと考えています。― 京本さんがスペシャル・サポーターを務めるということで「トニー賞」を初めてご覧になるファンの方もいらっしゃると思います。京本:そうですね。世界中に凄いミュージカルが山ほどあるということは、この「トニー賞」で一番伝えられると思いますし、ここで賞を取って話題になった作品が後々日本に来ることもありますから先取りできるというメリットもあります。今知っていたら、ゆくゆく日本で舞台化が発表された時に「あの時の作品だ」と思い出して、観に行きたいと思える動機にもなると思うので、是非ご覧頂きたいです。僕もですが、日本だとどうしてもミュージカルを観劇することへのハードルが高く肩に力が入ってしまって。でも先ほども言ったように、ニューヨークでは映画を観るような感覚で皆さん観劇しているので、日本でももっとラフに観劇して貰えたらいいなと思いました。◆京本大我、心動かされたミュージカルの力― 京本さんご自身がミュージカルによって元気づけられた経験はありますか?京本:沢山あります。「物理的に揺れたのかな?」というくらい心が動かされたり、鳥肌が立ったりする瞬間があるんです。プライベートの悩みや仕事が行き詰まった時でも、何かを観たことで歯車がもう1回動き出すような感覚があって、エネルギーをもらえたり考えさせられたり、自分と向き合うきっかけをもらえたり…。何かの活力になるというのは、僕らがやるコンサートも当てはまるかもしれませんが、生だからこそ直接伝わる魂みたいなものはミュージカルの一つの魅力だと思います。― 音楽の力も感じます。京本:そうですね。ミュージカルに馴染みがないと、急に演者さんが歌い出すのに抵抗がある、と驚かれる方が多いですが、歌に乗せているからその役の感情が倍以上に伝わってシーン全体が魅力的になっていると思うので、音楽の持つ力はミュージカルにとって欠かせません。― 改めて、京本さんだから伝えられる「トニー賞」の魅力・凄さとは?京本:僕にとってミュージカルに出させていただくというのは、本職とは少し違います。ただ、僕はお客さんの気持ちも知っているので、演者さん側とお客さん側とどちらの気持ちにも寄り添えるポジションとして、この番組に携わらせていただけるんじゃないかなと考えています。◆京本大我が語る“表現することとは”――力になるファンの存在― ニューヨークでは、ミュージカルでの今後について「20代は挑戦でしたが、30歳になって挑戦だけではダメだと感じています」とお話されていましたが、そういった考えに至るまでに何かきっかけがあったのでしょうか?京本:今回感じたというより、今回でより感じたという感覚です。「モーツァルト!」(2024)まではまだまだ未熟でしたし、決して甘えていたわけではありませんが20代ということもあって、ハードルがそんなに高くない状態で周りに見てもらえていた節はあるのかもしれないなと。僕は「挑戦」をテーマにずっとトライし続けて、トライアンドエラーを繰り返す日々を過ごしていますが、30代になると責任感がより芽生えますし、若さだけで選ばれるようなことはない。実力がないと生きていけない世界だと考えています。だからこそ、経験値を積み重ねていくことはこの先も変わらないですが、自分を確立していかなきゃいけないフェーズに入るのかなと思っています。そういう意味でも、今回本場の作品を観させていただけたことは自分にとってすごく財産になりましたし、これから稽古や本番を重ねていく中で、経験が活きているなと感じられたら嬉しいです。― 様々なフィールドで表現活動をされている京本さんにとって表現することとは?京本:何で表現するかによって違ってきますが、“自分自身と向き合うこと”かな。意図せずとも自然と結果的に向き合って生まれたものでもいいですが、僕は魂を削いで皆さんに提供している感覚があります。ミュージカルもそうですが、淡々とやっているだけじゃ伝わらない。ある程度のリスクを犯して、魂を削って、ひたむきにやらないと伝わらないものだと思うので、そういった意味では、エンタメの世界は華やかですが裏でダメージを負いながらやるものでもあります。でもそのダメージを回復させてくれたり僕に力をくれたりするのは、ファンの皆さんや見てくださる方々のお陰なので、そういった美しさもあると感じています。― ありがとうございました。(modelpress編集部)◆京本大我(きょうもと・たいが)プロフィール1994年12月3日生まれ、東京都出身。2020年1月22日、SixTONESのメンバーとしてCDデビュー。ミュージカルに多数出演しており、近年の主な主演作は「ニュージーズ」(2021)、「シェルブールの雨傘」(2023)、「モーツァルト!」(2024)など。6月6日公開予定の映画「見える子ちゃん」の出演を控えるほか、9月~10月には、日本カンパニー初上演となるミュージカル「Once」で主演を務める。◆『生中継!第78回トニー賞授賞式』6月9日(月)午前8:00からWOWOWプライムで放送、WOWOWオンデマンドで配信『京本大我 ハロー・トニー! In NY』WOWOWオンデマンドでアーカイブ配信中https://www.wowow.co.jp/stage/tony/【Not Sponsored 記事】
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