不登校ジャーナリスト石井氏、新刊で子供たちにメッセージ | NewsCafe

不登校ジャーナリスト石井氏、新刊で子供たちにメッセージ

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学校に行かなかった僕が、あのころの自分に今なら言えること
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 不登校ジャーナリストの石井しこう氏が、新刊「学校に行かなかった僕が、あのころの自分に今なら言えること」を大和書房から2025年5月14日に発売する。石井氏は自身の経験と400人を超える取材をもとに、不登校で悩む子供たちに向けてリアルなメッセージを届ける。

 文部科学省の調査によると、不登校の児童生徒数は11年連続で増加し、過去最多の34万人に達した。「保健室登校」や「放課後だけ登校」などを含めると、小・中学生の約1割、推計108万人の子供が「不登校傾向」にあるとされる。

 石井しこう氏の新刊は、こうした不登校の子供たちに向けたもので、学校や家族、不登校生活、自分自身、勉強、進路などの悩みに応じて答える内容となっている。石井氏は「学校に行かなかったら、この先どうなるんだろう」という不安にひとつずつ答える本だと述べている。

 また、2024年に自殺した児童・生徒は529人にのぼり、過去最多になったと厚生労働省が公表している。このような状況の中で、不登校の子供たちに向けた本はまだ多くない。石井氏は「目の前のあなた」に語りかけるように、今悩んでいる子供にこの本を届けたいと考えている。

 絵本作家のヨシタケシンスケ氏は、同書の帯に「ここに君の先輩がいる。君と同じだった先輩は、たくさんいる。先輩たちは、何が大事かを知っている。学校に行っても行かなくても、するべきことは一つだけ。大事なものを、大事にするだけ」とコメントを寄せている。また、不登校の先輩である政治家の寺田学氏やフォロワー160万人のひかりんちょもメッセージを寄せている。

 石井しこう氏は1982年東京生まれで、中学校受験を機に学校生活が徐々に合わなくなり、中学2年生から不登校となった。19歳からはNPO法人で不登校の子供や若者、親など400名以上に取材を行い、現在は不登校ジャーナリストとして活動している。

 本書はA5並製、144ページ、2色刷りで、定価は1,500円(税別)。石井しこう氏は「最近ようやく不登校当時の私、つまり絶望していた私に言えそうなことが見つかってきました。学校が合わなかったり、モヤモヤを感じていたりする人、あるいはそのまわりにいる大人の方にも参考になる話かもしれない」と述べている。
《吹野准》

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