現在放送中のドラマ『Dr.アシュラ』(フジテレビ系)で主演を務める松本若菜。同作では患者の命を救うために鬼神・阿修羅のごとく振る舞う様子から、“アシュラ先生”と呼ばれる主人公の救命医を演じており、その演技が反響を呼んでいる。そこで本記事では、松本の近年の活躍を振り返りつつ、『Dr.アシュラ』での役柄との親和性にもスポットを当てたい。
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2022年に放送されたドラマ『やんごとなき一族』(フジテレビ系)で一躍ブレイクを果たして以降、出演作が絶えない人気女優として飛躍を続ける松本。昨年は、ドラマ『西園寺さんは家事をしない』(TBS系)にて、芸歴18年目にしてGP帯連続ドラマ初主演を務めると、明るく前向きな“バリキャリ独身女性”の西園寺一妃を好演し、ハマり役と反響を呼んだ。また、同年には夫以外の男性との子供を、夫との子と偽って産んで育てる「托卵」をテーマにしたドラマ『わたしの宝物』(フジテレビ系)でも主演に抜擢されるなど、多彩な役柄をこなす実力派女優として存在感を示している。
そんな松本の新たな代表作となりそうなのが、現在放送中の『Dr.アシュラ』だ。同作はこしのりょうによる同名コミックに連ドラオリジナル要素を加えた作品であり、救急科を舞台に、どんな急患も絶対に断らない、そしてどんな手を使ってでも絶対に助けるスゴ腕のスーパー救命医の活躍を描いた救命医療ドラマ。松本が今回演じるのは、“修羅場”とも言える救命の現場で命を助けたいという純粋な思いと卓越した技術を持つ主人公・杏野朱羅だ。
病院の都合を勘案したり、上司に忖度したりするつもりも一切なく、ただ目の前の患者を救うことだけに心血を注ぐ朱羅。第1話冒頭では、心肺停止患者の蘇生を必死に試みている最中、撃たれたヤクザの組長を舎弟たちが運び込んでくるという緊迫のシーンが描かれた。舎弟は患者に銃を向け、“組長の治療を優先しろ”とすごむが朱羅は一歩も引かず、「私の患者に手を出すな」と舎弟の首筋にメスを向ける。その後、朱羅は先に運び込まれてきた患者と組長の手術を同時に進行するという神業を見せるのだった。公式コメントでは、「緊迫した医療現場のシーンが多く、しっかり準備して自分なりの朱羅を作り上げていきたいと思いました」と意気込んでいた松本。手術シーンでは鮮やかな手さばきも披露しており、その徹底した役作りが“鬼神のようなスーパー救命医”の朱羅に説得力をもたらしていると言えそうだ。
第1話放送後、SNSでは、「若菜さんにしかできない役」「松本若菜さんは何の役でも演じきりますね」「演技と身のこなしが素晴らしい」と、松本の演技を称賛する声があがっていた。今年で俳優デビュー19年目を迎える松本だが、今もなお研鑽を続けている彼女にとって、血のにじむような努力で抜群の救命スキルを手にした朱羅というキャラクターが新たな“ハマり役”となりそうな予感だ。『Dr.アシュラ』の展開と共に、松本の熱演にも注目したい。