ケアンズ4日目は川のアクティビティに出かけます。朝7時半、空港そばの「ケアンズアドベンチャーグループ」オフィスに集合。ここからバスで市街を抜けてお客さんをピックアップ、街の反対側へ1時間ほど走ったモルグレイブ川での「リバーチュービング」に参加するのです。
【ケアンズ3家族旅行記】#4
「ケアンズの、熱帯雨林の川下りは本当に素晴らしい」5歳から参加OKのアウトドア遊び、リバーチュービング
「リバーチュービング……?」と思うでしょう、私も思いました。簡単に言うと「巨大で頑丈な浮き輪で川をどんぶらと流れる遊び」です。これ、「あんまり激しいことはしたくないけれど、のんびり楽しいことをしたいな」「できれば、ここでなければできなことだといいな」という人には絶対体験してほしい。
ラフティングは激流下りですから日本にもできる場所が比較的あるのですが、ゆるやかな流れが必須のこの遊びは成立する土地がそうたくさんはありません。ケアンズはその珍しい例の一つなのです。検索してもあとバリ、フィジー、ジャマイカあたり。熱帯雨林の豊富な雨量と、水を貯えて河川水量を一定に保つ膨大な森林資源があってはじめてできる遊びなんですね。
プライスも控えめですし、お昼にはケアンズに戻れる半日アクティビティだからこのあと何かを続けて入れられるのもいい。さらに言うと、5歳から高齢者まで3世代で楽しめるというのも素晴らしい。5歳児でもOKなくらいにゆるやかなのです。ラフティングだと小さい子はできなかったりしますよね。
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— MihoIno (@InoichiMiho) March 30, 2025
今回グループには8歳児がいますが、余裕で参加OK。ヘルメット、ライフジャケットは貸出です。ひとつ、あとから気づいたポイントですが、参加する場合、水中では案外と岩にすねをぶつけたりする可能性もあるので、足首まであるスパッツと、足指が出ていないマリンブーツがあったほうがベターでした。上半身も長袖推奨です。
1枚目のオフィス集合の写真からここまで、だいたい90分ほど経過しています。さて準備万端、スタートです。
大型トラックのタイヤくらいの大きさのチューブは、上にすぽっとお尻を入れるようにして乗ります。ひっくり返った場合は手を放してそのまま流せばOKだそう。最初は全員おっかなびっくり川に入りますが……。
もうね、すぐに楽しい。川の流れはゆるやかなので、基本的にはぷかぷか浮いて進みます。上を向けば覆いかぶさる熱帯雨林の木々の葉と木漏れ日、横を見ればうっそうと生い茂る木。
浮かんで下っていくだけ、これだけなのに、こんなに楽しいだなんて!
なんていうんですかね、自然の流れに身を任せるしかない、抗えない動きの中にいると、個人は無力だなーって感じたりしますよね。この時点でオフィスを出てから100分めくらい。流れ始めたらすぐに解脱してしまった。
途中、ガイドさんが周囲を説明してくれます。たまに日本語のガイドさんが入ることもあるそうですが、基本は英語のガイドさんなので、子どもも英語でコミュニケーションを取ります。とはいえ恐れるほどではなく、基本的にはすべてインストラクションは「理解できる」レベルです。また、安全関連は日本語のシートも用意されています。
もうね、全員すっごい楽しい。楽しい以外の言葉は見つからない。
ケアンズアドベンチャーグループのリバーチュービング pic.twitter.com/2k3wexYU0t
— MihoIno (@InoichiMiho) March 31, 2025
ちょっとだけ冒険の要素もあります。小さな滝下り!
途中、ちょっとした滝の部分では1人ずつこうして激流下りをさせてもらえます。ガイドさんがついた状態なので危険ナシ。もちろん、ちょっと怖いなと思ったら陸上を迂回してスキップもできます。
滝下りはひとり2回までできました。ほんの小さな滝なんですが、思いのほか激しい。
これは私。楽しかった! でもこの直後、立ち上がった場所の運が悪くて、岩にすねをぶつけました。なので長ズボン推奨なのです。
うちの子は滝を下ったあとでチューブから手が離れてしまい、チューブが流されてしまったので半べそで「どうしよう」となっていました。
でも大丈夫、ちゃんとガイドさんがカヤックに乗せてくれます。これはこれでちょっとうらやましい。のちほど下流でチューブを拾ってまた乗っていました。
足のつく程度のゆるやかな川なのですが、川って本当に見た目ではわかりませんね。見えていないだけで思いがけず深い場所があって、そういうところでは流れがとても複雑、上はゆっくりなのに足をつくとすごく強い流れがあったりして、よく河川は難しいと聞きますが「こういうことなんだな」と実感できます。そして、そういう河川の状態を熟知している地元ガイドさんがいることは川遊びの必須条件なのだなと再確認。定期的な訓練を受け、資格も持ったガイドさんたちなのだそうです。
無事終了! このツアー、大人110ドル(約1万1000円)、子ども70ドルと価格もお手頃なうえ、お昼には市内まで送り届けてもらえます。午後に別のアクティビティを入れることも可能なので、「何かもうひとつ遊びを入れたいな」という人にもとってもオススメ!
バスに戻ったらおやつとドリンクのサービスが待っていて、子どもは大喜び。このアンクルトビーのミューズリーバーがとっても美味しかったので、牧野家はお土産に買っていました。行きに乗車したオフィスにはきっかり12時に戻りました。
https://www.cairnsadventuregroup.com.au/
ちょうどお昼ご飯の頃なのでいちど市街へ出て、タイ料理をいただきました。ナイトマーケットの2軒ほど隣、ウールワース側。ケアンズは基本あんまり「はずれ」ないのですが、中でもアジア料理は間違いない美味しさ。
「ケアンズで何を食べたらいい?」必ず寄っておいたほうがいいレストランは「ダンディーズ」
さて、お夕飯は前回プレスツアーの際にお世話になったケアンズ政府観光局のサムさん(大阪人)にお招きをいただいて、ケアンズのベストレストランのひとつDundees on the Waterfrontに伺いました。
ここは日本人スタッフが常勤で日本語が問題なく通じるうえ、何を食べても間違いなく美味しいのにお値段も雰囲気ほどはびっくりしないで済む、もう言うことなしのお店です。滞在中1回はオーストラリア料理を体験したい方は、ノールックでここリザーブして、よそと比較する時間を「ここで何を食べるか」メニューを調べて決める時間にするのが合理的でしょう。
たとえば私たちはオーダーしなかったのですが、シーフードが2段アフタヌーンティトレイでサーブされる「Dundee’s Seafood Tower(ダンディーズ・シーフードタワー)$105なんてとにかく映えまくって、撮ったそばからみんなインスタに上げてる感じです。旅行会社HISのサイトを見ると名物の石焼きステーキが出てますが、そこにどーんと対抗するメニューが新登場とのことで、スタッフのHARUKAさんに教えていただきましたところ……
どーん。オーストラリアのおいしいもの全部盛りプレート「Dundee’s Signature Experience」! 左にオージービーフのアイフィレ、中央の奧にマッドクラブとウチワエビ、フルーツの左右にムール貝と牡蠣。こっちの牡蠣は丸牡蠣ですね。右後ろはカラマリとバラムンディのフライ。2人ならこれをシェアしてあと1品でちょうではと思います。私たちは8人でこれを2プレートと、

BUG TAIL SPAGHETTINI(バグ[うちわエビの一種]の尾のスパゲティー):$47

SEAFOOD LINGUINE(シーフードのリングイネ):$49
パスタ類、これもまたすばらしく美味しいのですが、そして

Aussie Duo Satay(オージーミックス メインサイズ)※カンガルーとクロコダイルの串焼き:$46.5
左・カンガルー、右・クロコダイルをいただきました! カンガルーは赤身の、レバーっぽいけれど臭みのないお肉です。クロコダイルは言われないとチキンだろうと思って食べちゃうあっさりした上品なお肉。クロコダイルは皮もお高いですけれど身もこんなに美味しくて、よく絶滅しなかったですね。もし日本に生息してたらいかに狂暴でも危なかったと思います。
ここで再び、バースデープレートが!
ケアンズのレストラン、ダンディーズで、バースデープレートのサービスが! pic.twitter.com/MqONAIpFPZ
— MihoIno (@InoichiMiho) March 31, 2025
ダンディーズはこの日、ほかに4組ほどのローカルの大人数グループがバースデーパーティを開いていました。あちこちでハッピーバースデイが聞こえてくて、なんだか嬉しくなります。地元民がお祝いに使うお店って、プライスもムードも味も全部間違いないありません。いわゆる観光客向けのインバウンドレストランではなくて、地元に根付いたハレの日のお店なのです。
そしてラスト、大問題のトドメがやってきました。なんとデザートはトレーから実物を見て選べます! すべてが本当に15回くらい食べたい美味しさでしたが、個人的にはこのデーツプディングがイチオシ。

Sticky Date Pudding(スティッキーデーツプディング):$19.5
あまり過去に経験のない味付けですが、塩味が効いてるんです。例えれば塩キャラメルのような、甘いだけではない、こっくりとしたうまみ。とんでもない体重ゲイナーです。この日はみんな満腹で帰宅しました。
https://dundees.com.au/waterfront/
日本語メニューもあります!こちらから
最終日はあっさり、予定を入れずに帰りました!
夜が明けたら、楽しかったオーストラリアもこれでおしまい。金曜、帰国日です。エアビーオーナーイチオシの近所のカフェで朝ごはんを食べて、レンタカーを9時に返却、10時にチェックインして11時30分のジェットスターで帰路につきました。
最終日もアクティビティを入れようと思えば、例えば超早朝集合の熱気球などは入れられますし、ウールワースは7時くらいには開くので買い物もできますので、もりもりと遊びたい人はご検討ください。私たちは人数が多いので安全をとりました。
さて、次の記事では気になる費用のほか、書ききれなかったTIPSをまとめます。
つづき(4月14日20時配信)>>>ケアンズ旅行に何を準備する?持ち物は?現地で「してはいけない」意外なことは?(25年3月現在)【ケアンズ3家族旅行記】#5