楽しかった4泊6日の旅も終了。ケアンズ2回目の井一家、母娘カナダ2週間は4年生の夏休みに経験しているけれどオーストラリアは初めての松木家、海外旅行そのものが20年ぶりくらいの牧野家、3家族が「気づいたこと」を。
【ケアンズ3家族旅行記】#5
エアビーを借りての複数家族旅行そのものが「自分の育児のためにもなった」。これは得難い体験
これはとても個人的な感想ですが、他の家族がどのように日常生活を送っているかを共有する体験って、実はないんですよね。あってもホームステイくらい。
たとえば、朝は誰が最初に起きてくるのか、朝いちばんにはポットにお湯を沸かすのか、それともお風呂に入るのか。ご飯を食べ終わったら誰がお皿を下げるのか。そんな無意識の習慣はもとより、お料理の味付けだってみんな違います。そうした家庭の習慣がいろいろあって「みんなきちんと暮らしているのだ」ということを子どもに伝えられたのは、私のようにだらしなくていい加減な生活を送っている家にとっては「とってもありがたい機会」でした。
また、一緒に過ごすことで親子の関係性の違いもわかるようになります。今回、私はやっぱりちょっと子どもを叱りすぎだなと気づきました。「私、叱りすぎだと思った」と口にしたら、松木ママに「え、美穂さんまさか気づいてなかったの!?!?!」と軽く言われました(笑)。で、叱るのがうまいママはどういうタイミングでどういう言葉をかけているのか、それに子どもはどう応じているのかなど、「よいお手本」を体感することができるのはこういう機会以外やっぱりありません。
「ママ友」ってなんだかイヤなイメージのある言葉で、子どもが生まれたばかりの頃はおっかなびっくりでしたが、本当に杞憂だったなと思います。
子どもが保育園に入園した1歳から小学校卒業の6年まで、子どもを経由していろいろなファミリーとお知り合いになれたことは私にとって本当に人生の宝だなと思いますし、おそらくこのあとの人生50年もつかず離れずの「よい距離感」でお付き合いが続くであろうママ友がそこかしこにいてくれますし、また、子どもが何かしら困難に突き当たったときも誰かが必ず手を貸してくれるだろうと確信しています。私も同じように、誰かが困っていたら全力で何とかしますし、楽しいこと、意義のあることをみんなでシェアし続けられたらいいなと思っています。
でも、もしかしてこれはたまたまものすごく運がよかっただけなのかもしれません。一般化はできませんが、でも「ママ友づきあいなんて」と頭から避けてしまうにはあまりにももったいない、豊かな人間関係がそこにはあるかもしれないということはお伝えしておきたい。
お土産を買うならケアンズ駅直結の「ケアンズ・セントラル・ショッピングセンター」。ここでだいたい揃う
さて、ケアンズ旅行に戻ります。4日目のランチのあと、まとめてお土産を買うために「ケアンズ・セントラル・ショッピングセンター」まで移動しました。ここは左端にスーパーのウールワースとデパートのマイヤー、右端にスーパーのコールズとKマート、ターゲットが入っていて、その間に約180もの専門店が。車があればこのほか、スミスフィールドのショッピングモールも大型ですが、ケアンズ・セントラルはホテル街から徒歩15分程度のお散歩で行けますから、こっちに軍配です。
必ず押さえておくべきお店は、メルボルン発の紅茶ブランド「T2」でしょう。
それほど紅茶好きではない方も、店内で試飲をしたら即購入したくなると思います。とりわけフレーバーティのフルーティさは見事ですし、フレンチアールグレイの抜けるような香気も素晴らしい。最近T2は日本でも買えるようになりましたが、やっぱりオーストラリアで買ったほうが種類が多く、かつちょっとお安いです。ハーブティが1箱15ドルほど、オレンジや黄色の箱のフレーバーティは20ドルほどです。
なお、ウールワース等のスーパーでも一部扱いがあり、入数が小さくてちょっとお買い得なプライスみたい。なのでたくさん買う場合はスーパーも探してみて。
そのほかセンター内のファーマシーでお土産定番のリップクリーム「LUCA’S PAWPAW」を入手。5ドルほどでした。
パパイヤを原材料に作られた軟膏で、オロナイン的に傷にも使える万能選手です。私にとってはこれが今のところ最強のリップクリームです。ラロッシュポゼ、The Ordinary、隣国NZのアンティポディーズなどの海外ドラッグ銘柄もファーマシーに並びますが、残念ながら定価では日本のほうが安いかも。ただし、セール品があればラッキーです。子どもはコスメに夢中。
私はスーパーマーケット・ウールワースが大好き。ウーリーズでみんなでポテチと、キャドバリーの「全員夢中になったチョコ」OLD GOLDを爆買いしました。これはウールワースの棚で、
こっちはコールズかな。プライスのご参考にどうぞ。
以下は牧野家のお買い上げ分ですが……。
スーツケースはほぼカラできて、ポテチ詰めて帰るマダム!
そりゃあなた「ポテチ夫人」って呼ばれるわよね、私たち。(このあともまだ買った)
衣類は?ドルは換金する?車を運転する注意事項は?
そのほかの覚書です。
■衣類
3月はもう夏の終わりですが、日本の9月くらいの感覚でよいと思います。意外と雨が降るので街歩きの予定があるなら折り畳み傘を持って行ったほうがよさそう。前回は11月、夏の始まりに行きましたが、このときも9月くらいの感覚でした。一説にケアンズの四季とは「夏・夏・めっちゃ夏・夏」なので、基本8月か9月のお洋服でよいのだと思います。また、ドレスコード的なものはカジノにもないとされていて、基本ワンピにサンダルでOKです。
■持参物
海や川のアクティビティには自分でバスタオルを持って行く必要があります。エアビーもタオルをつけてくれているところ、ないところがありますから事前に確認してください。ホテル滞在の人たちはみんなホテルのものを持ち込んでいましたので、ホテル利用の場合はタオルの持参不要です。また、サンダルはつっかけのビーチサンダルではなく、かかとにストラップのあるタイプを持参したほうがベター。アクティビティによってはビーサン不可のことも。流されちゃうからですね。
■電気製品
オーストラリアの電圧は240Vなので、240Vまで対応している電気製品はハの形をしたO形プラグの変換プラグで利用できます。アマゾンのほか、ヨドバシカメラなどで購入可能、200円くらいから。ですが、ドライヤー等は変圧器が必要になりますので、持参せず現地備え付けを使ったほうがいいでしょう。
■お金
現金の両替は不要です。かわりにスマホでカードのタッチ決済ができるようにしていってください。現地は基本すべてカード決済対応です。今回豪ドルを用意した人も「全然使わなかったー」とのこと。そのかわり、カードにはコミッションフィーがプラスされていますから、現金で全部払ってももちろんOKです。基本、現金がいちばん安いのですが、為替レートによる部分もあります。また、レストラン等でのチップの習慣もありません。払ってもOKですが、気にしなくてOK。
■車の運転
オーストラリアでは信号だけでなく「ラウンドアバウト」が多数存在します。オーストラリアの交通ルールを検索しておいてください。今回牧野パパは問題なく運転していましたので、恐れるほどではないようです。
交通ルールの違いはラウンドアバウトのほか、踏切で一時停止してはいけないこと、運転中にスマホが身体に触っているだけで超絶罰金がくるから絶対に指でも膝でも触れてはいけないこと、またパーキングのルールが違うこと。
この場合、3P FREEとあるので3時間無料。また、平日6時以降、土曜2時以降と日曜は無料です。FREEのところにTICKETと書いてあったら3時間駐車可能、チケットを買うという意味。このあたりも検索して調べておいてください。
郊外の路上には無人バナナスタンドが。2ドルでだいたい5本です。でも、遅い時間に行くといいやつはあらかた売れていて、なんだか残りものって感じのやつになります。でも、こうした「違うもの」があちこちにあるのが、海外旅行の楽しみだなと思います。
■ETA(Electronic Travel Authority)
観光でのオーストラリアの入国時にはビザの取得が必要です。現在は基本的に電子申請で、オーストラリア政府の「Australian ETA」アプリや公式サイトを利用します。1回の入国につき最長90日までの滞在が可能。EATの有効期限は通常12か月(1年)で、申請費用は20ドルです。有効期間内は何度でも入出国が可能です。
さて、申請時に「質問に答える」欄があるのですが、「犯罪歴はありませんか?」などの質問に対し、日本語脳だと「ありません」から「イエス」にチェックを入れてしまいますが、英語は事実側の有無を答えるので「ノー」にチェックしないとなりません。私、子どもの申請を全部「イエス」で答えてしまい、危うく子どもを入国不可にするところでした。日本語のマニュアル探して、見ながら答えるのをお勧めします!
費用は「予算次第」ですが、1日1つアクティビティを入れてこのくらい!
さて、気になる費用です。今回は母娘2人で、旅行準備に買ったものから全部含めて57万円でした。お洋服やサンダルなど事前購入品3万円、航空券1人往復12万円×2=24万円、保険やモデム等2万円、エアビー・レンタカー・食事の3家族分割15万円、アクティビティ3種類で合計12万円、お土産1万円。最初からざっと60万で見ていましたが、アクティビティをこれだけ入れてこのプライスで収まったのはありがたい限りです。
航空券はセールを狙えば8万円ほどになると聞いています。エアビーは4ベッドで1棟1泊約5万円ですので、母娘1部屋2人で1万2500円。レンタカーが4泊5日でガソリン込み約10万円でしたが、アクティビティは大抵はシティのホテル街まで送迎がありますから、シティのエアビーにすればレンタカー不要になります。大人数で行く場合はある程度広い家のほうが音などに遠慮せずな過ごせる気がしますので、シティにするなら1泊7万くらいまで予算を上げて広いお家にしたほうがいいかもです。ここはトレードオフの関係になりそうです。航空券+ホテルのパッケージツアーで20万ほどものを利用してもおよそ同じ額になりますが、今回はホテルステイではなく「みんなでひとつの家」を借りて過ごすことが目的のひとつでもあったので、大変に満足度の高いステイでした。
次回はペンフォールズのペアリングディナーをいただきにアデレードに行こうか、いやメルボルンもいいらしいよと、すっかり時ならぬオーストラリアブームに沸いている私たちですが、どこかでお会いできたらステキですね!!