オトナサローネでは、日頃からあらゆるセミナーや勉強会へ参加し、健康情報を発信しています。そこで、編集部からも読者へ直接伝える手段として、働く女性のウェルネスをテーマにしたリアルイベント『BeMe~ご自愛市spring~』で、ワークショップ「女性のウェルビーイングを叶える“あぶら”ヘルシーオイルレッスン」を開催。
以前記事として紹介し大反響だった「アマニ油・MCTオイルの健康効果や取り入れ方」について、そのすばらしさを、生活習慣予防のプロでありインナービューティにも詳しい、イシハラクリニック副院長の石原新菜先生に教えていただきました。ラストの質疑応答は挙手が止まらないほど大盛り上がりだった会場の雰囲気をお届けするとともに、新菜先生によるヘルシーオイルレッスンをお伝えします。
▶「なにがなんでも油を控えなきゃ!」は誤解
「なにがなんでも控えなきゃ」は誤解。オイル不足は、倦怠感、便秘、肌荒れの原因に
「オイル」と聞くと「カロリーが高い」「太っちゃう」といったイメージあるかもしれません。しかし、オイルとは栄養成分でいう「脂質」で、脂質は「炭水化物」「タンパク質」と並ぶ3大栄養素の1つです。
私たちの体の細胞の一つ一つは細胞膜で覆われ、細胞膜は脂質からできています。血液中のコレステロールやホルモンの材料も脂質。それだけでなく、脳の60パーセントは脂質からできているんですよ。脂質には、体温を逃さない働きもあります。体にとって、まさに必要不可欠な栄養素なのです。
そのため、脂質が不足すると体にさまざまな不調が現れます。脂質はエネルギー源なので、体がだるくなったり、力が入らなくなったりすることが。さらには、便の滑りが悪くなり便秘気味になる、皮脂が不足して乾燥し肌荒れの原因になるとも指摘されています。
▶血液をサラサラにする油がある!?
オイルは「抜く」時代から「選ぶ」時代へ。とりすぎ注意な「オメガ6」と、積極的にとるべき「オメガ3」
ぜひ、日常の食生活で上手にオイルを取り入れましょう。積極的にとりたいのは、必須脂肪酸です。必須脂肪酸とは体内で作れない脂肪酸のことで、食事からとるしかありません。必須脂肪酸の代表が、「オメガ3」「オメガ6」です。
ただし、「オメガ6」は、サラダ油、コーン油、ごま油、大豆油、米油などに含まれています。食事の西洋化に加え、外食習慣の増加、お総菜や菓子類などにも使われているため、知らぬ間にとり過ぎてしまっている人も。とり過ぎでオメガ3とオメガ6のバランスが乱れると、血流の滞りやアレルギーを引き起こすといった原因にもなるので、適量にとどめましょう。
「オメガ3」こそ現代人に必須。女性の悩みに応える万能オイル。妊婦さんにもおすすめです
それに対して「オメガ3」こそ、現代人には必要なのに不足しがちなオイルです。魚に多く含まれる「EPA・DHA」が「アマニ油」「エゴマ油」に入っています。「オメガ3」は全身のめぐりを整えてくれるのですが、具体的には、驚くほどたくさんの効果が期待できます。
・血管の柔軟性を高める
・中性脂肪を下げる
・血圧が改善する
・心血管のリスクを低下させる
・脳の神経細胞を活性化させる
・アレルギー性鼻炎・結膜炎(花粉症)の改善
・早産や低体重児の出生のリスクを低下させる
・妊娠中にとると、子どもがアレルギーになりにくい
・乳児の生育、行動、発達をサポートする
・うつ症状が緩和し、発生率も低下させる
・肌がきめ細かくなる
・女性ホルモンの働きを整える
・PMS(月経前症候群)の緩和
など。
アジ3匹orアマニ油小さじ1杯。オメガ3を毎日とるなら、あなたはどっち?
1日に必要なオメガ3をとるには、EPA・DHAであれば、例えばアジを3匹食べないといけません。一方でアマニ油であれば、小さじ1杯でOK。毎日続けるなら、アマニ油が手軽でおすすめです。
▶たった2gとるだけで、3ヶ月で4.4キロの脂肪が減る!?
実は、皆さんに知っておいて欲しいオイルが、もう一つあります。「MCTオイル」を、ご存じですか?
とり始めて2週間ぐらいすると、効果を感じ始める人が出てくるでしょう。3ヶ月で4.4キロの内蔵脂肪が減るという報告もあるくらいなので、体質改善の強い味方になるのです。
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撮影/佐山裕子(主婦の友社)